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作家・澤田瞳子さん 湖北、観音の里へ

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2024年11月号

2024年1020日発売

定価550円(税込)

特集

作家・澤田瞳子さん 湖北、観音の里へ

文=ペリー荻野

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特集

作家・澤田瞳子さん 湖北、観音の里へ

古く美しい観音像が多く残ることから「観音の里」と称される湖北・長浜。西の比叡山、北の白山信仰の影響を受けながら平安時代には仏教文化が栄え、長浜市のほぼ中央に位置する伊吹山系の己高山にはいくつもの寺院が建てられました。一方、北国街道の要衝でもあったこの地は、姉川合戦や賤ヶ岳の戦いの舞台ともなり、激しい戦乱や焼き討ちに見舞われます。寺が廃絶した後、仏像は山を下り、惣村の人々が「氏仏」として守り継いできました。いまも変わらず、神宿る山のふところで大切に祀られている仏像を、歴史小説作家・澤田瞳子さんが訪ねます。岐阜県、飛騨高山──。優美でいて豪壮な響きを持つこの地には、江戸時代から続く美しい祭があります。春と秋の高山祭。見物人を大いに魅了するのは、飛騨匠の技が息づく絢爛な祭屋台。山深いこの地で、祭はなぜ始まり、贅を尽くした屋台はなぜ生まれたのでしょう。幾世紀もの〝昔〟が生き続ける町で、高山祭を支えてきた人びとの継承の物語をご紹介します。

文=ペリー荻野