高口康太の「中国ビジネス最前線」

2018年2月8日

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OPPOは日本市場で売れるのか?

 OPPOは日本市場でどれだけのシェアを獲得できるのか? これまで進出してきた国は途上国が中心で日本とは勝手が違うようにも思えるが、鄧氏は「シンガポール、オーストラリアにも進出している。またスマートフォンにおいて中国市場はもはや途上国ではなく先進国だ」と自信を見せた。

 日本のスマートフォン市場はキャリア販売が大多数を占めている。SIMフリーモデルのシェアはわずかに7.2%(2017年第3四半期、IDC Japan調べ)。現時点ではSIMフリーモデルしかないOPPOが爆発的なヒットを飛ばすことは難しい。鄧氏は記者会見で日本の3大キャリアと接触していると明かし、キャリア販売参入への意欲を示した。また、日本携帯キャリアの品質要求基準は世界で最も高いものだが、この条件をクリアすることでOPPOの実力を高め、他の先進国市場に展開する実力を鍛えたいともコメントしている。

 さらに長期的な展望として、技術力で日本市場攻略を狙うことを示唆している。「日本メディアはあまり注目していないようだが、OPPOは5G技術でリードする立場にある」と鄧氏。2020年の導入が予定されている次世代移動通信システム「5G」だが、対応端末の開発には巨額の投資が必要となる。ドメスティックなメーカーでは対応は難しいが、世界的企業へと成長したOPPOは5G規格の策定にも参与し、また半導体大手クアルコムと提携し第1弾の5Gスマートフォン販売メーカーに名を連ねることを約束するなど積極的だ。

 OPPOは各国市場において参入から3年程度でトップレベルのブランドになっているという。日本では「2018年、2019年で消費者ニーズを理解」(鄧氏)し、2020年の5G導入とともにトップを目指していくという戦略が透けてみえる。ファーウェイ、Vivo、シャオミなど他の中国勢も研究開発投資に積極的なだけに、5G時代の日本携帯市場は中国勢の時代となっても不思議ではない。

  
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