今月の旅指南

2018年3月20日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 古くから「こんぴらさん」の名で親しまれてきた香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)。江戸時代に「一生に一度のこんぴら参り」が庶民の間に広まり、今も多くの参拝者が全国各地から足を運ぶ。御本宮まで、全部で785段の石段が続くことで知られる参道で、毎年4月10日、春の訪れを告げる「桜花祭(さくらさい)」が執り行われる。

桜の花が咲く参道を行列が進んでいく

 桜花祭は、平安時代に起源を持つ鎮花祭で、落花の時期に流行する疫病を鎮めるための神事。朝9時30分に、参道に建つ大門の手前にある金刀比羅本教本部前から神職や巫女、伶人(れいじん〈雅楽奏者〉)など30人ほどの行列が御本宮に向けて出発する。神職や伶人は冠または烏帽子(えぼし)に桜を挿し、巫女は桜の枝を手に参進。時代がさかのぼったかのようなみやびやかな雰囲気に包まれる。

 一行は10時ごろ御本宮に到着後、祭典を斎行。桜の小枝で飾った神饌(しんせん)を供え、祝詞(のりと)奏上に続き、「大和舞(やまとまい)」や「八少女舞(やおとめまい)」などを奉奏する。

 金刀比羅宮の境内にはソメイヨシノをはじめ約3500本の桜の木があり、春には多くの花見客で賑わう。特に大門から石畳の道が150メートルにわたって続く「桜馬場(さくらのばば)」の桜のトンネルが有名で、桜花祭でも、行列をこの場所で見るのがおすすめという。

●桜花祭
 <開催日>2018年4月10日

 <開催場所>香川県琴平町・金刀比羅宮(土讃線琴平駅下車)
   <問>☎0877-75-2121

   URL:http://www.konpira.or.jp/
 URL:http://www.konpira.or.jp/about/ritual/04_B/O-ka-sai/page.html

*情報は2018年2月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2018年4月号より

 

 

 

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