今月の旅指南

2018年2月21日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 大阪のビジネス街、中之島に建つ41階建ての超高層ビル、中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階に、3月21日、「中之島香雪(こうせつ)美術館」がオープンする。

重要文化財《二河白道図》 鎌倉時代(13~14世紀)香雪美術館蔵

 同館は朝日新聞の創業者、村山龍平(りょうへい)氏が収集したコレクションを所蔵する香雪美術館(神戸市)の2館目となる施設。470平方メートルの展示室に加えて、香雪美術館と同じ敷地にある重要文化財の旧村山家住宅の茶室「玄庵(げんなん)」を原寸大で再現した常設展示コーナーもある。

 開館後1年間は、村山コレクションから重要文化財を含む300点余りを5期に分けて展示する記念展を開催。その珠玉のコレクションの全容を紹介する。

 第Ⅰ期の「美術を愛して」では、村山氏と特にゆかりの深い作品を選び、その収集の軌跡をたどる。コレクションのきっかけとなった刀剣類からは、「太刀 銘 吉家作」(重文)が出展されるほか、村山氏が愛した名碗の美濃「志野茶碗 銘 朝日影」などが展示される。

 また、寺社の文化財流失を防ぐため、村山氏が自ら収集に乗り出した「二河白道図(にがびゃくどうず)」(重文)や「病草紙(小法師の幻覚をみる男)」などの仏教絵画も並ぶ。

 都会の中のオアシスのような空間で、名品の背後に秘められた物語にひととき思いを馳せてみたい。

●中之島香雪美術館開館記念展
「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」Ⅰ 美術を愛して
 <開催日>2018年3月21日~4月22日

 <開催場所>大阪市北区・中之島香雪美術館(市営地下鉄御堂筋線淀屋橋駅下車)
   <問>☎06-6210-3766

   URL:http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

*情報は2018年1月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2018年3月号より

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