今月の旅指南

2011年3月3日

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辻 一子 (つじ・いちこ)

岡山県生まれ。フリーライター。旅行会社のPR誌の編集者を経て、1998年からフリーランスに。旅の雑誌を中心に活躍。

 日本で最も人気の高い西洋画家の1人、ヨハネス・フェルメール。寡作の画家といわれるように、現存する作品はわずか三十数点。しかも、それらが世界各地の美術館に散らばっているため、世界中を旅して、全作品を鑑賞するのをライフワークとしているファンも多いとか。

ヨハネス・フェルメール「地理学者」
1669年 油彩・キャンヴァス
シュテーデル美術館所蔵

 そんな数少ない彼の作品のなかでも、男性単身を描いた貴重な作品「地理学者」が、このたび東京で初めて公開される。日本に居ながらにして、フェルメールの作品鑑賞踏破記録を更新できるチャンスと捉えているファンも多いことだろう。

 今回の展覧会は、オランダ・フランドル絵画のコレクションを有するシュテーデル美術館(ドイツ・フランクフルト)の改築工事に伴い、約200年前の開館以来、初めて作品がまとめて貸し出されるというもの。フェルメールのほか、レンブラント、ルーベンスら、17世紀オランダ・フランドル絵画巨匠の作品も多数展示され、大航海時代に隆盛を極めたオランダの黄金期を展観していく。

 ちなみに、フェルメールの「地理学者」には、大航海時代を象徴するような地図や地球儀などのモチーフがちりばめられている。作品をそういった視点で鑑賞してみるのも一興だろう。
 

フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展
〈開催日〉2011年3月3日~5月22日
〈会場〉東京都渋谷区・Bunkamuraザ・ミュージアム(山手線渋谷駅下車)
〈問〉03(5777)8600
http://www.vermeer2011.com/

◆ 「ひととき」2011年3月 号より

 

 

 

  

 
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