世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2018年8月10日

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 7月25日、米EU首脳会談を終えて共同記者会見に臨んだトランプ大統領は、上機嫌だった。ホワイトハウスのローズ・ガーデンで、出席していた上院議員、下院議員の名前を一人一人呼んだ後に、次のように述べた。

(olya_steckeliStock Editorial)

 「とても良い日だ。とにかくいい日だ。米国とEUとの関係は、新しい段階に入った。親密な友情の、そしてWIN-WINの強い貿易関係、協力して世界の安全保障と繁栄に尽くし、共同でテロに対抗する、という段階である。

 米国とEUを合わせると、8億3千万人の人口を抱え、世界のGDPの50%以上を占める。別の言い方をすれば、米国とEUで貿易の50%以上を占める。私達がチームを組めば、この地球は、より良くより安全に、より繁栄した場所になる。

 既に今日、米国とEUは1兆ドルの貿易関係がある。世界で最大の経済関係である。我々はこの貿易関係を更に強化して米国及び欧州市民の利益になるようにしたい。

 本日、我々はまず協力し、関税も非関税障壁も、そして非自動車産業製品への補助金もゼロにして行くことで合意した。

 我々はまた、障壁を減らし、サービス、化学、薬品、医療品及び大豆の貿易を増やすことでも協力する。大豆は大きな取引だ。EUは早速、多くの大豆を買ってくれる。EUは大きな市場だ。まずは米国中西部の農家から多くの大豆を買ってくれる。この点、ジャン=クロード(ユンケル委員長)に感謝する。

 このことで、市場は農家や労働者に開放され、投資が増え、米国にもEUにも繁栄がもたらされる。貿易もより公正で相互的なものとなる。私の大好きな言葉、「相互的」である。
 二つ目に、我々は本日、エネルギーに関する戦略的協力を強化することで合意した。EUは、米国から液化天然ガス、LNGを輸入したいということである。EUはとても大きな買い手になる予定だ。」

 「三つ目の合意は、貿易をしやすく、行政手続きの障害を減らし、コストを大幅に下げるために、基準に関する緊密な対話を開始することである。

 四つ目の合意は、米国とEUが協力して欧米の企業を保護することである。」

 「我々は、密接に協力して、同様の考えの友好国とも共に、WTOを改革し、知的財産の盗取、技術移転の強制、産業補助金、国有企業による歪み及び過剰生産を含む、不公正な貿易慣行をただす。

 我々は、両方の有能な人達で構成するエグゼキュティヴ・ワーキング・グループをすぐに設立することを決定した。彼らは、我々の最も緊密な諮問機関として、共同の議題を取り扱う。更に、このグループは、貿易を促進するための短期的な方策を明らかにし、既存の関税措置を見直し、両者のために何ができるかを諮問する。」

 「我々は、また、鉄鋼アルミニウム関税問題を解決し、報復関税を解決する。」

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