世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2018年10月10日

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 トランプ政権は5月に一方的にイラン核合意を離脱した後、7月には無条件での対話を呼びかけるなどしていたが、ここへ来て、イラン糾弾のピッチを上げている。トランプは9月の国連総会での演説でイランを大々的に批判したり、安保理議長の座を利用してイランを糾弾するなどしている。ここでは、国連総会演説におけるトランプの演説のうち、イランに関連する部分の概要を紹介する。

(solargaria/iStock

 イランの指導者は、混沌、死、破壊の種を蒔いてきた。彼らは、近隣国の主権を尊重せず、自国を富ませ、中東の至る所に騒乱を拡散するために、国の資源を奪っている。

 イラン国民は、イランの指導部に莫大な経済的侵奪を受け、それらは着服されたり代理戦争に使われたりしているとして、憤慨している。

 イランの近隣諸国は、イランの侵略と拡張政策に高い代価を支払ってきた。それゆえ、中東の多くの国々が、2015年の酷いイラン核合意からの米国を離脱させイランに再制裁を科すという私の決定を強く支持したのだ。

 イラン核合意は、イランの指導者にとり僥倖であった。核合意以来の数年で、イランの軍事予算は40%近く拡大している。イランの指導部は、そうした資金を、核搭載可能なミサイルの建設、国内の弾圧強化、テロリストへの資金援助、シリアやイエメンにおける破壊や虐殺に使っている。

 米国は、イランの政権が血にまみれた政策を進めるのを拒否すべく、経済的圧力強化のキャンペーンに着手した。先月、我々はイラン核合意で解除された制裁の一部を復活させた。11月5日には追加的な制裁が再開され、さらに続くことになろう。我々は、イランから原油を輸入している国々が購入量を大幅に減らすよう働きかけている。

 我々は、世界のテロ支援を主導するような国、「米国に死を」とのスローガンを繰り返すような国、そして、イスラエルを消滅させると脅すような国に核兵器を許すわけにはいかない。

 全ての国々に対し、イランの侵略が続く限りイランの政権を孤立させるよう求める。また、宗教的で正義に則った運命を取り戻そうと格闘しているイラン国民への全ての国々の支援を求める。

出典:Donald Trump, ‘Remarks by President Trump to the 73rd Session of the United Nations General Assembly’(White House, September 25, 2018)
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-president-trump-73rd-session-united-nations-general-assembly-new-york-ny/

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