今月の旅指南

2018年10月24日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 「山口祇園祭」「山口七夕ちょうちんまつり」とともに、山口三大祭に数えられるのが、毎年11月23日に開催される「山口天神祭」だ。菅原道真公を祀る古熊(ふるくま)神社の御神幸祭で、御神体を乗せた御網代車(おあじろぐるま)や参勤交代の様子を再現した備立(そなえたて)行列など総勢300人ほどが、晩秋の山口市街を巡行する。

イチョウ並木の中を進む備立行列

 地元で 〝山口の天神さま〟として親しまれている古熊神社は、応安6年(1373)に京都の北野天満宮より勧請を受けて創建。元和(げんな)4年(1618)に長州藩初代藩主・毛利秀就(もうりひでなり)が現在の地へ遷座させたのを機に、今日に伝わる山口天神祭が行われるようになったという。今年はそれから400年の節目の年となる。

 祭り当日は、13時に御網代車が古熊神社を出発する。備立行列をはじめ、神役(しんやく)と呼ばれる花神子(はなみこ童女〉)や御先乗(おさきのり騎馬での先導役〉)などの奉仕者は少し離れた八坂神社から出て、途中で2つの行列が合流する。

 見せ場となるのが各所で披露される備立行列による所作。手にした槍や弓などの武具を威勢のよい掛け声とともに投げ渡す。一行は中心街を巡った後、御旅所で獅子舞や稚児舞の奉納など祭典を挙行し、16時ごろ古熊神社に帰還する。御網代車が神社の石段を一気に駆け上がる様子も迫力満点だ。

山口天神祭
 <開催日>2018年11月23日
 <開催場所>山口市古熊・古熊神社など(山口線山口駅下車)
   <問>☎083-922-0881
   URL:http://www.geocities.jp/furukumasann/index.html

*情報は2018年9月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2018年11月号より

 

 

 

 

 

 

 
 


 


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