今月の旅指南

2012年2月24日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 この春、アメリカのボストン美術館から、かつて海を渡った日本美術の傑作が里帰りする。“東洋美術の殿堂”と称されるボストン美術館は、10万点を超える膨大な日本美術コレクションを所蔵、その中には国宝級の貴重な作品も少なくない。

 会場では全92点の出展作品を6つのテーマに分けて展示。“仏のかたち神のすがた”では、奈良時代の仏画「法華堂根本曼荼羅図」や快慶作の弥勒菩薩立像が見られるほか、“海を渡った二大絵巻”では、遣唐使をユーモラスに描いた『吉備大臣入唐(にっとう)絵巻』と、合戦絵巻の傑作『平治物語絵巻』など、まさに珠玉の日本美術の数々と出会うことができる。

 中でもハイライトは、大規模な修復作業を経てよみがえった曽我蕭白(そがしょうはく)の「雲龍図」。元来8枚からなる襖絵(ふすまえ)として描かれたもので、巨大な龍の全長は合わせて10メートルを超えるという。世界初公開となる、幻の大作だ。

「雲龍図」(部分)  曽我蕭白筆 
江戸時代・宝暦13(1763)年  ボストン美術館所蔵
Photograph © 2012 Museum of Fine Arts, Boston.

 今回は長谷川等伯の屏風絵「龍虎図」も出品されており、今年の干支にちなんだ、龍の名作を見比べてみるのも楽しみの1つとなろう。


特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝
<開催日> 2012年3月20~6月10日
<会場> 東京都台東区・東京国立博物館 平成館(山手線上野駅下車)
<問> 03(5777)8600
http://www.boston-nippon.jp/

◆ 「ひととき」2012年3月号より



 

 

      

 
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