2024年5月1日(水)

Inside Russia

2012年12月22日

ロシアに国父プーチンあり

 マラソン会見は3時間を超えたあたりから、司会者が「そろそろ終わりにしないか」と記者団に尋ねるようになった。しかし、その度に、「まだ、私は質問をしていない」と不満の声が上がる。ペスコフ報道官は、以前とは違う大統領の体力を心配したに違いない。

 しかし、プーチン氏はため息をつきながらも、質問に答え続け、ついに実施時間は過去最長に迫る4時間33分に達した。

 最後は、61番目の質問をした記者の求めに応じ、サインをした後に、「じゃあみなさん。本当にありがとう。この会見は、家具の備え付けが最後まで終わらないように、終了することができない。この辺でやめよう。自分の質問ができなかった方々に謝りたい。ありがとう。さようなら」と述べて、終わった。

 翌日各紙一面は全てプーチン会見一色。健康不安説などなかったかのように旺盛な振る舞いを見せる大統領のカット写真とともに、その内容が数ぺージにわたって掲載された。   

 マラソン記者会見は今年も、「ロシアに国父プーチンあり」のイメージを国内外に印象づけるイベントとなった。


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