ルポ・少年院の子どもたち

2013年1月18日

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 生活を共にしている寮ごとに隊列を組んで体育館へと向かう少年たちを見送った。成長期の年齢らしく身体つきは華奢で、髪を短く整えた横顔にはあどけなさが漂っている。何度かこうした光景に出会ってきたが、そのたびに「君たちはなぜここにいるんだ?」という言いようのない思いにとらわれる。およそ少年院という言葉の持つイメージとは、かけ離れた少年たちの姿がそこにあるからだ。

世界で活躍するライフセーバーが講師に

 2012年12月19日、茨城県の初等・中等少年院『水府学院』において、今回で2度目の開講となるライフセービング講座が行われた。

外部講師を招き、矯正教育の一環として行われる講座。6月のラグビー講座に続き、12月に行われたのがこのライフセービング講座である

 今回の参加者は約60名。講師は前年に引き続き現役のライフセーバーで、ビーチフラッグスやビーチスプリントというライフセービング競技で、世界的な実績を誇る植木将人氏と北矢宗志氏の両選手と、同じ茨城県内に活動拠点を置く、流通経済大学ライフセービング部員1~4年生までの男女12名が招聘された。

 講師の2名について補足すると、植木は横浜市にある聖坂養護学校の教諭であり、北矢は武蔵野市にある武蔵野東技能高等専修学校の教諭というのが本職である。あくまでもライフセービング活動にはボランティアとして関わり、ライフセービング競技には、救急救命の技術力向上のために出場している。

少年院でなぜライフセービング?

 そもそもライフセービングとは何か? 日本ライフセービング協会のHPより引用する。

 ―ライフセービングは水辺の事故をなくすことを目的とした活動であり、事故防止のための監視や指導、救助一般やライフセーバーの技術向上のための競技等の全てをさす言葉である。また、ライフセービングは誰でも参加できる活動である。たとえ泳げなかったり身体的ハンディキャップがあろうとも、社会奉仕と博愛の精神に基づき、人命救助のために活動すること、即ちそれがライフセービングである。―

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