齢(よわい)60歳を過ぎ、孫も4人いる私が、いまだに学校に関わっていることのきっかけは、28年前に秋津小学校のPTA役員になったことからなんです。
で、普通の親は、PTAの役員になんかはまずなりたがりません。ましてお父さんたちは。
なぜかというと、メリットを感じないどころか、本心では「PTAを抜けたい」と感じているからなんですね。ならば「やめればいいのに」と思うのだけれど、これまた不思議にPTAをやめる親もほとんどいないのが現実なんですね。
つまり、おおかたの親にとってのPTAは、「しかたがないから会費を払っているけれど、本心ではやめたい団体」なんですよね。これって、常識的に考えて「怪しい団体(?)」ですよね!
ところが私は家庭学級部長や学年代表といった役員から、最終年には会長も含めて足かけ7年間もPTAの役員をやってしまいました。
そう、「やってしまった」との言い方がふさわしい感じなんですが。
なぜかというと、当時のPTAにはさまざまな問題や課題があり、それをひとつずつていねいにときほぐしていったら、会員の反応が良くなってきて、その改革のおもしろさにのめり込み、結果的に長く「やってしまった」との感覚があるからなんです。
で、「あってよかった秋津小学校PTA」と思えるようになってきたと思います。
ということで、今回は「開かれたPTA」とはなにか、「参加したくなるPTA」などの話をしたいと思います。
「子どもの健全育成」は大前提
長女が小学校2年のとき、たまたまある事件(詳細は『学校を基地にお父さんのまちづくり』の本に書きました。)が縁になり、そのときはじめてPTAの規約なるものを読んだんです。
いかがでしょうか、みなさんはPTA規約を読んだことがありますか。職業上加入する先生はともかく、保護者のほとんどは、役員候補にでもならない限り、まず規約は読まないと思うのです。