炎上?感動?ネットで話題のニュース

2014年12月26日

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多田慎介 (ただ・しんすけ)

プレスラボ

1983年石川県金沢市生まれ。求人広告代理店で10年間営業職を経験し、2014年にプレスラボへ編集/ライターとして転職。30代からの新たな挑戦を日々楽しんでいる。人材・組織や政治、第2の故郷である世田谷についての話題が好き。1児の父。

テレビのニュースには拾われないかもしれないけれど、ネットの一部で盛り上がったあの話題。知りたい人へお届けします。

単なる例示を「社畜精神」と結びつけた
オーバーな反応

 何事も便利になればよいのかというと、人によってはそうでもないらしい。21世紀の夢の超特急として話題を集めるリニア新幹線は、その「速さ」がゆえに、ワークスタイルに与える影響も大きいようだ。

 事の起こりは、12月18日の日本経済新聞朝刊に掲載された記事。「リニア、低料金に深謀遠慮 JR東海が着工式」という見出しで、既存の新幹線とさほど変わらない料金を想定するJR東海のリニア戦略について深堀りする内容だ。話題となったのは、東京(品川)-名古屋間を約40分で結ぶリニア新幹線がビジネスや生活にどんな影響を及ぼすのかについて例示した、以下のくだりだった。

始発で名古屋を出た営業マンが朝8時に東京で会議に出席。午後は名古屋に戻って事務作業をこなし、夜は再び東京でクライアントを接待、11時台の終電で名古屋に戻る――。品川―名古屋を40分(現在は最速1時間28分)で結ぶリニアはそんな働き方を可能にする。

 この内容に、Twitterでは「社畜」という言葉と結びつけ拡散された。http://togetter.com/li/759114

(画像:Fuse)

 「日経の社畜精神がこわい」「悪夢のリニア」「便利なのも考えものだ」などのツイート。記事の本筋とは無関係だが、始発から終電まで働くようなワークスタイルを例示したことが批判の的になったのだ。会議のために早朝に家を出て、東京と名古屋を2往復し、クライアント接待を終えて深夜のリニア新幹線で帰ってくるという図は、確かに我が事であればうんざりしてしまうかもしれない。そんな人間は会社に都合よく使われているだけの、家畜同様の「社畜」ではないかという嫌悪感の拡散だったのかもしれない。

 とはいえ、元記事を読む限りこれは「1日の限られた時間の中でリニア新幹線がどれだけ機能するか」を例示しているに過ぎず、ハードワークを礼賛するような意図は感じられない。ネットの反応がオーバーだと言ってしまえばそれまでだ。「社畜」という言葉をネガティブに響かせたからこその拡散だったようにも思う。

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