共働きを題材にした「炎上例」と「成功例」に見る社会を動かす動画の作り方


山本莉会 (やまもと・りえ)  プレスラボ

1986年大阪生まれ。中国人×日本人のクォーター。IT系広告代理店に勤務した後、編集プロダクション・プレスラボへ。ニュースサイトや広報誌などで企業取材&ライティングを行う一方で、ネットを使った広告・PRの企画立案にも携わる。

炎上?感動?ネットで話題のニュース

テレビのニュースには拾われないかもしれないけれど、ネットの一部で盛り上がったあの話題。知りたいあなたへお届けします。(画像: Bet_Noire)

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テレビのニュースには拾われないかもしれないけれど、ネットの一部で盛り上がったあの話題。知りたい人へお届けします。

「妻の家事ハラ」と「サイボウズ動画」
前者に批判が集まったのはなぜ?

 今年公開された、共働きを題材にした2つの動画がどちらも話題を呼んだ。

 一つは7月中旬に公開された「へーベルハウス」(旭化成ホームズ)の「妻の家事ハラ」。
http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/kajihara/index.html/

 共働き家庭で、今まで妻に任せきりだった家事に参加しようと奮闘する夫の様子を描いたショートムービーだ。不慣れな手つきで洗濯やそうじをする夫に対し、妻が「早く終わったね。ちゃんとやってくれた?」「いいのよ、頼んだ私のミスだから」など、夫から見て「傷つく」ような言葉をかけたせいで夫がより一層家事から遠ざかるという内容だが、公開から間もなく批判が相次いだ。

 この理由は「家事ハラ」という言葉(※)を誤用し「家事を行う夫のやる気を失わせる妻からの言葉」としたせいでもあるが、家事を互いに負担しあうべきところを「手伝う」と表現していたことなどにも批判が集まった。

※「家事ハラ」とは『家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの』(竹信三恵子著、岩波書店)の中で「家事労働を担う人びとを蔑視・無視・排除していく社会システムによる嫌がらせ」と定義されている

 その詳しい内容は

 「妻の家事ハラ」炎上から見えた少数者の言葉を無力化する「装置」 竹信三恵子(ウィメンズアクションネットワーク)
http://wan.or.jp/reading/?p=14247

 や「妻からの家事ハラ」に女性たち+まともな男性が怒る理由。このままだと“逆マーケティング”に(Yahoo!ニュース: 個人)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/jiburenge/20140727-00037723/

 などで論じられているが、twitterでも

 「何でもほめてくれなきゃヤダ!とか、どんなおこちゃまですかヽ(`Д´)ノ働きながら家事もする女性に対する「家事ハラ」の方がひどいわ(#゚Д゚)」

 「『家事ハラ』って言葉は『夫が家事をしなくていい免罪符』にしかなっていない。」

 「完全なるオス目線。これ出す前に社内の「女性の意見」は聞かなかったの?(−_−#)」

 といった意見が噴出した。

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「炎上?感動?ネットで話題のニュース」

著者

山本莉会(やまもと・りえ)

プレスラボ

1986年大阪生まれ。中国人×日本人のクォーター。IT系広告代理店に勤務した後、編集プロダクション・プレスラボへ。ニュースサイトや広報誌などで企業取材&ライティングを行う一方で、ネットを使った広告・PRの企画立案にも携わる。

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