未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年7月17日

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にらさわあきこ (にらさわ・あきこ)

文筆家

NHKディレクターとして海外紀行番組や人気スタジオ番組などを多数手がけた後、文筆業に。幸せな生き方を追求して、取材・執筆活動を行う。本サイトでの連載に加筆修正のうえ、書き下ろし原稿を加えた『未婚当然時代~シングルたちの絆のゆくえ』(ポプラ新書)のほか、500人の男女を取材して書いた『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)や、婚活する女性たちの姿を描いた『婚活難民』(光文社)、『婚活に疲れたあなたへ』(マガジンハウス)、『婚活の神様!』(幻冬舎)など著書多数。丁寧に心情に迫る取材姿勢に、定評がある。http://www.nirasawa-akiko.com/

 2015年現在、30代後半男性のおよそ35%が未婚であるといわれている。“およそ”とあえて書いたのは、この数字が2010年に行われた国勢調査に基づくものであるだ。最新のデータが出れば、もっと上がると推測される。また、30代後半女性の未婚率は23.1%、50歳の時点で結婚していない“生涯未婚者”たちの割合は、男性が20.1%、女性が10.6%となっている(いずれも2010年調査)。 

 こうした数字はたびたび報道されているために、私たちはなんとなく聞き慣れて、未婚化が進んだ先の「未来」をあまり考えようとしない。しかし、私たちは今後、もしかしたら人口の半分近くが「結婚していない状態である」未知の時代を迎えてしまうかもしれないのだ。

 そうなってしまったときに、夫婦を核としてできていたこれまでの”絆“のあり方は、どうなってゆくのだろうか――?

 このシリーズでは、未婚者たちにインタビューをすることで、未婚者が増えた背景を探ると共に、結婚したい未婚者たちが今後結婚をするためには、「誰がどんなことを行えばいいのか」また、ずっと結婚しない人たちは、「どこにどのような“絆”を求めてゆくことができそうなのか」などのヒントを探ってゆく。

        

婚活支援と地方の活性化を組み合わせる  

 7月1日午後7時。

 有楽町にある交通会館の会議室に、30人の女性たちが集まっていた。彼女たちは全員、独身。あるイベントの参加者たちである。

 イベントの名は『ミライカレッジ キックオフ』

 結婚相談所大手のツヴァイと地方創生に取り組む電通、さらに地方移住を応援する雑誌『TURNS(ターンズ)』の3社が共同で始動させた『ミライカレッジ』プロジェクトのイベントが行われたのだ。

キックオフイベントの様子(参加費は無料)

 『ミライカレッジ』プロジェクトとは、婚活支援を地方の活性化と組み合わせて、女性の力で全国各地を元気にしてゆこうというものだ。

 「結婚相手を探したい女性」と「人口減に悩む地方」、それぞれのニーズをマッチさせ、より大きなエネルギーに波及させるのが狙いだ。

 

地方に憧れる女性たち

 このようなイベントは、女性としては興味深い。

 なぜかというと、バラエティの人気企画に『ナイナイお見合い大作戦』というシリーズがあるのだが、番組を見ていると、毎回、「地方に行くのもありかもしれない」と感じさせられるからである。

 番組では、お嫁さんを募集する一つの地方を取り上げて、各市町村が町をあげて独身男性数10人をスタンバイ。そこに、全国から数10人……ときには100人以上の女性たちが応募してきて、選ばれし数10人が実際に、地方に出かけて婚活をする。シリーズには固定ファンもいる人気ぶりで、さらなる開催も予定されている。つまり、それだけの数の女性たちが、「地方に嫁いでもいい」と思っているのだ。

 

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