最新ロボット掃除機解体新書(上)


多賀一晃 (たが・かずあき)  家電評論家

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

家電口論

元大手家電メーカーでエンジニアをしていた筆者による、家電製品、家電業界の辛口批評。(画像:istock)

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iRobot社の開発責任者のインタビューに続き、現在のロボット掃除機4種を、2回にわたり紐解きます。この試みは、それぞれの性能を細かく比較するのが目的ではありません。メーカーごとの違いが、どんな発想から出ているのかを探ります。

 iRobot社の、「人類の掃除からの解放」「フロアケアの完全フリー化」のルンバに対し、各メーカーはどんな方法で、この分野に根を張ろうとしているのでしょうか?

iRobot ルンバ 980

 

iRobot ルンバ 980

●ロボット掃除機の標準スタイル

 現在の家庭用ロボット掃除機は、全てルンバから始まりました。いろいろなところに入り込めるサイズ、運動性能が良い円形の形、隅のホコリをブラシで掻きだし吸い込む機構等々、今のロボット標準スタイルを作ったのは間違いなくルンバです。

 現在、家具屋には「ルンバブル」という言葉があります。聞いたことがある読者もいらっしゃることと思います。「ルンバブル」とは「ルンバが使える」という意味です。主にはベッド下など、ルンバが入るかどうかギリギリの所で用いられる表現です。このこと自体、このサイズを見い出したことが、次の開発につながります。

 ルンバの目標は、「人をフロアケアから解放する」という極めて高い最終目標。

 このためiRobot社は、自分たちが提案したサイズがほとんどの場合OKされることが分かると、以後サイズ変更をせず、自動化への道をひた走ります。

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「家電口論」

著者

多賀一晃(たが・かずあき)

家電評論家

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

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