「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2016年2月21日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 スクール・コミュニティについて、前回紹介しました。スクール・コミュニティとは、学校の校舎内を含む施設開放による住民自治での生涯学習や福祉のまち育てを推進する秋津モデルの総称です。

 いっぽう、国が推進するコミュニティ・スクールの施策も紹介しました。似た用語ではありますが、機能は異なります。

 コミュニティ・スクールが学校運営改革であるのに対して、スクール・コミュニティは放課後や休日なども含めて学校教育として使われていない校舎内を含む学校施設を地域に開放することで、住民が集い多世代交流を通して創生する新しいまちづくりのイメージです。

 たとえば秋津では、放課後子ども教室や土日のイベントから夏休みの防災キャンプなど、さまざまな催しを年間を通して住民自治で行っています。

 もちろん先生はお休みです。夜や休日は休むことが先生の権利ですからね。

山口県はコミュニティ・スクールの先進県

山口県コミュニティ・スクール推進フォーラムにパネラーとして伺った際に立ち寄った防府市に設けられたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」のドラマ館での筆者(2015年12月19日)。

 先日、山口県長門市の市立小学校の教頭さんが秋津小学校と秋津コミュニティ及びコミュニティルームの視察にこられました。

 長門市は、テレビCMでおなじみの抒情詩「こだまでしょうか」の作者としても知られる薄幸の詩人・金子みすゞが26歳の若さで自死した地です。

 その壮絶な生きざまは、のちの500篇にも及ぶ感動的な童謡や詩の「発見」により多く人の共感を呼んでいます。

 私のワイフも大好きな詩人のひとりです。

 その人口3万人ほどの長門市は、全17の市立小中学校がコミュニティ・スクールに指定されています。

 そこで教頭さんは、「コミュニティ・スクールからスクール・コミュニティへ」を掲げて推進する秋津モデルを学びたいとのことからおいでになりました。

 また、山口県には市町村立の320の小学校と170の中学校(国立小中学校各2校は除く。文部科学省、平成27年度「学校基本調査」)がありますが、この4月にはすべての小中学校がコミュニティ・スクールに指定される予定です。

 その教育改革先進県の山口県は、昨年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」でも脚光を浴びた幕末・明治維新の激動期に活躍した高杉晋作をはじめとする吉田松陰、久坂玄瑞、大村益次郎、山県有朋、また木戸孝允とともに維新国家を先導した伊藤博文と井上馨らを生んだ地であることと関係があるのでしょうか。

 さっするに、教育関係者のDNAには「改革の志」が連綿と受け継がれているのでしょう。

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