いよいよお別れ目前…… 
惜しまれつつ閉館の豊島公会堂の悲哀


Wedge編集部

WEDGE REPORT

ビジネスの現場で日々発生しているファクトを、時間軸の長い視点で深く掘り下げて、日本の本質に迫る「WEDGE REPORT」。「現象の羅列」や「安易なランキング」ではなく、個別現象の根底にある流れとは何か、問題の根本はどこにあるのかを読み解きます。

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JR池袋駅東口から徒歩5分。雑居ビルが立ち並ぶ一角でこぢんまりと佇む直方体の建物に、一人、二人と人が吸い込まれていく。

 開館から63年もの間、変わらぬ姿で人々に愛されてきた豊島公会堂は、今年の2月をもって閉館した。3月11日から13日にかけ、舞台裏や楽屋といった一般客が普段立ち入れなかった箇所まで開放し、その後関係者向けイベントを行った後、解体されることとなる。

戦後の混乱経て区民の期待背負い開館

 東京大空襲により区内の7割ほどが焦土となった豊島区で、豊島公会堂が開館したのは1952年のこと。多くの公共施設が焼失した中、区民の期待を背負い、公会堂はわずか8カ月の工期で完成に至る。

 翌年にはNHKのど自慢大会の公開録音が開催。65年には都はるみさんによるショーが行われた他、成人式から政治集会まで、長きに亘り幅広い行事で区民に親しまれてきた。

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