坂本幸雄の漂流ものづくり大国の治し方

2016年4月6日

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坂本幸雄 (さかもと・ゆきお)

サイノキングテクノロジーCEO、元エルピーダメモリ社長

日本体育大学卒業後、日本テキサス・インスツルメンツに入社し、93年副社長。神戸製鋼所、日本ファウンドリー社長を経て、02年エルピーダメモリ社長。現在サイノキングテクノロジーCEO。

 シャープが台湾・鴻海精密工業グループの傘下で再建を目指すことが決定した。産業革新機構に買収されるよりも賢明な選択をしたと思う。

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 「オールジャパンでの復活を目指すべきだ」という意見もあったが、理解に苦しむ。外国資本であっても、日本で雇用を生み、納税してくれれば、国にとってはプラスだ。「オールジャパン」にこだわり倒産してしまえば、雇用はなくなり、税収も減る。

 日産自動車は仏ルノーとの資本提携をきっかけに復活を遂げたが、オールジャパンにこだわっていれば、倒産して雇用も税収も失っていた可能性が高い。どちらのほうが国益に適っているかは明白だ。

 グローバル競争を勝ち抜く企業は、「世界のどの企業と一緒になるべきか」を日々模索している。日本企業による買収がすべてダメだと言っているのではなく、日本企業ありきで考えるのはおかしい、ということである。

 エンジニアが力を発揮するには、

    1.やりたいことをできる環境があるか
    2.研究開発などの十分な予算があるか
    3.業績向上に寄与したら待遇等含めて優遇されるか

 の3点が重要になる。

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