本年3月5日にアップさせていただいた、「上海の不動産が大変なことになってます!」の後日談がまた面白いので紹介したい。
不動産価格の上昇も早かったが、今回当局の対応も早かった。3月24日は上海市政府が、不動産の急上昇を抑える対策を発表した。主な政策は、今回の不動産の急上昇の原動力になっていた主要な買い手である上海市以外の戸籍を持つ買い手に対する制限だ。
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上海市以外の人が上海の不動産を欲しがる理由
なぜ上海市以外の人が買いたがるかといえば、上海の不動産を買えば、上海戸籍は取れなくとも、上海の居住証と子息に上海の公立学校で教育を受けさせることができる権利を取得できるからだ。中国には、上海に居住したい中国人が数億人単位でいると言っても差し支えないであろう。
そこで、元々は上海の不動産を購入する前の2年間に合法的な納税と社会保険納付の記録があれば、上海の不動産を購入できたものを、今回の政策で5年延長した。
これにより、多くの外地の人が上海の不動産を欲しくても、買えないことになり、上海の不動産は一気に落ち着きを取り戻した。反対に言えば、5年以上合法的に収めてきた人が多くないということになるが。