WEDGE REPORT

2016年7月24日

»著者プロフィール
閉じる

田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『銀盤の軌跡』(新潮社)などの著書もある。

 マンハッタンヘンジ、という言葉を耳にしたことがあるだろうか。

 マンハッタンは南端などの一部を除くと、道路は碁盤の目のように整備されている。東西を走るのがストリート(丁目)、南北がアベニュー(番街)だ。

 マンハッタンヘンジとは、その東西を走るどのストリートからでも、太陽が沈むのを見通せる日のことなのである。

マンハッタンヘンジの日に沈みゆく太陽(筆者撮影)

 名前の由来は、毎年夏至の日に、ゲート型に配置された巨石の間から朝日が眺められるというイギリスのストーンヘンジからいただいた。名づけたのは、アメリカ自然史博物館の中にあるヘイデン・プラネタリウムの館長、天文物理学者のニール・デグラス・タイソン氏だという。

 「ヘンジは、道路が碁盤の目状態の町でならどこでも起こりうる。でも実際には山などに遮られて地平線が見えない、あるいは道路が直線ではなくて視界が遮られるというところも多いのです」とタイソン氏。

 日本で道路が碁盤の目の都市といえばまず京都が思い浮かぶが、盆地で山の囲まれているのでこの「ヘンジ」現象は難しい。

 マンハッタンの西側にはハドソン川があり、その対岸がニュージャージー州。地平線上に山はないので、理想的な条件なのだ。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る