子育ていろいろ 本いろいろ

2016年7月29日

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毎月のように、新しい子育て本、教育本が書店に並ぶ。教育熱心な親、子育てに悩む親がそれだけ多いということなのだろう。教育に関してはさまざまな考え方があり、どのような考え方を選ぶかは各家庭の裁量だ。ただ、一つの考え方に固執するよりも、他種多様な手段・方法・考え方を知って選択肢を持っておきたい。正解はないが、結果はあるのが子育て。あなたは親としてどう子どもと向き合いたいだろうか。この連載では、教育関連本を出版した著者の方たちにインタビューしていく。

 あなたは、自分の両親から受けた教育についてどう感じているだろう。多くの人は、「この部分は良かった」「でも、もっとこうしてほしい部分もあった」と、良かった点、悪かった点をそれぞれ分析しているのではないだろうか。『一流の育て方』は有名大学の学生の中でも、起業やNPOの設立など強いリーダーシップを発揮した200人以上に、家庭教育について感謝している点、直してほしかった点をアンケートし、その回答から「育て方」を分析した一冊だ。著者のムーギー・キム氏とミセス・パンプキン氏は親子。ムーギー氏は国際的に活躍する投資家で、さまざまな国で優秀な人材・ビジネスリーダーと出会うにつけ、「(いい意味で)親の顔が見てみたい!」と好奇心にかきたてられたことから、この一冊を書くことを考えたという。2人に話を聞いた。

ムーギー・キム
1977年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業。INSEADでMBA(経営学修士)取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門で、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、韓国・欧州・北欧・米国ほか、多くの国際的コンサルティングプロジェクトに参画。2005年に外資系資産運用会社でバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当後、香港に移住してプライベートエクイティファンドへの投資業務に転身。現在も大手プライベートエクイティファンドで勤務する。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書にベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』(東洋経済新報社)がある。

ミセス・パンプキン
1947年生まれ。立命館大学法学部卒業。ムーギー氏の母。4人の子どもはそれぞれプライベートエクイティ・プロフェッショナル、ニューヨーク州弁護士、ロンドン勤務の公認会計士、カナダの大学教員と、グローバルに活躍するプロフェッショナルに成長。東洋経済オンラインでの長期連載「ミセス・パンプキンの人生相談」では膨大な数の相談をこなし、洞察あふれるアドバイスを提供している。

社会に出てから「後伸び」する人の共通点

――学生にアンケートを取り、その分析や感想をお二人が書くという構成が面白いなと感じました。

『一流の育て方』(ミセス・パンプキン, ムーギー・キム 著、ダイヤモンド社)

ムーギー:私はキャリアの中で、いろいろな人から転職活動やキャリア相談を受ける機会が多かったのです。彼らの中にはとても立派な活動をしている人が多い。東大とか京大とか、いわゆるいい大学を出ただけではなくて、すでに起業しているとか、仲間と一緒にNPOをつくったとか、特許をいくつも持っているとか、優れたリーダーシップを発揮している人が多かったのですね。それで、「この人たちの親の顔を見てみたい。どうやったらこう育ったのかな?」と。

 同じようにいい大学を卒業しても、社会に出てから伸びる人とそうでない人がいるんですね。その違いは以前から気になっていました。大学教育や会社で受けるトレー二ングは一緒なのに、こんなに差が出るということは、子ども時代の育て方に差があるのではないかと。そう思ったことがきっかけですね。アンケートは優秀で主体的な学生から回答をもらいました。自由回答式ですが、似た答えがたくさん出てきました。

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