BBC News

2016年8月4日

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ロシア軍は3日、シリアの主要都市アレッポをめぐる戦闘で反体制派が毒ガスを使用したとみられると、米国に通告したことを明らかにした。

シリアの政府系メディアは、アレッポ市内の政府が掌握する地域で反体制派が落とした砲弾に毒ガスが入っていたと報じた。ロシアのインタファクス通信は、2日の攻撃で7人が死亡、20人以上が入院して治療を受けたと伝えた。

この内容について、第三者による確認はされていない。

アレッポがあるシリア北西部では、イドリブ県サラケブの反体制派支配地域で1日遅くに、塩素ガスが落とされたと伝えられたばかり。付近では、ロシア軍のヘリコプターが撃墜されている。

5年以上続く内戦が始まる前にはシリアの商都だったアレッポでは、先週末から反体制派が政府軍の包囲網に対して攻勢を掛けている。今回の戦闘の行方はアレッポの今後に大きな影響を及ぼすとみられている。

先月から政府軍に包囲された地域には約25万人が生活している。

ロシア軍とシリア政府軍は人道的な措置として、包囲された地域から安全に避難できるよう7つの回廊を設けたとしている。

3日には、ロシアの国営テレビが民間人や戦闘員が避難する姿を放映した。映像からは市街地から煙があがる様子が見え、銃声も聞かれた。

国連児童基金(ユニセフ)は、アレッポでの戦闘に巻き込まれた子どもたちの安全について、「極めて」懸念していると述べた。ユニセフのサード・フーリー氏は、包囲地域にいる人の3分の1は子どもだと指摘し、子どもたちの安全確保に加えて、人道支援が妨げられることがないよう求めた。

ニューヨークに本拠を置く団体「人権のための医師団」(PHR)は、医療施設へ攻撃が2011年にシリアで内戦が始まって以来、7月の最終週の被害は最悪だったとしている。PHRは、アレッポの行政区域内の病院に対する空爆で、死者が出た事例が6回確認されたと文書で述べた。空爆は全てシリア政府軍側によるものだという。

PHRのウィドニー・ブラウン氏は、「病院の破壊は、アレッポ東部に取り残された大勢への死刑宣告に等しい」と語った。

(英語記事 Syria 'toxic attack': Aleppo rebels accused by Russia

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36972257

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