2024年12月12日(木)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2016年9月8日

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カロリーは必ずあなたの口から入ってくる

 第2回では「食べ過ぎかどうかはカロリー計算ではなく体重計に聞け」と書いた。そして「BMI【※1】が25以上なら食べ物を減らせ」とも書いた。そこで「何を減らすか」である。

(Blend Images)

 これまでに提唱されたダイエット法、しかも大流行したダイエット法だけに限っても10くらいはすぐにあげることができる。朝バナナダイエット、納豆ダイエット、タマネギダイエット、リンゴダイエット、低インシュリンダイエット、断食ダイエット、糖質制限ダイエット・・・・等々、枚挙にいとまがない。これらに共通していることが2つ。1つは「ある人(有名人や医師などの専門家であることが多いが、たまには無名人のこともある)がこの方法でやせた」という事実があること。2つめが「いくら大流行しても一定期間後にすたれる」こと。

 ビジネスパーソンならすぐに理解できると思うのだが、ある個人(ある組織)がある方法で成功を収めたとしても、普通はすぐに飛びついたりはしないものだ。そこでは成功したがそれはウチにも通用する方法なのか? 「一時的な成果」ではないのか? そもそもその情報はガセネタではないのか? など、慎重に検討を重ねるはずだ。にもかかわらず、ダイエット法になると(相当に優秀なビジネスパーソンであっても)すぐに飛びつく人が多いのはなぜなのだろうか?

 前回書いたようにダイエットの基本は「エネルギーの出納」、言い換えれば「カロリーの出入り」である。消費カロリーよりも摂取カロリーのほうが多ければ太るし、その逆であればやせる。会社の経理や家計簿とまったく同じ理屈だ。支出よりも収入のほうが多ければ出納はプラスになるし、収入よりも支出のほうが多ければ出納はマイナスになる。ごく基本的で単純な理屈だ。

【※1】
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 消費カロリーというのは運動量に左右されるし、摂取カロリーというのは飲食に左右される。次回で触れようと思うが、運動による消費カロリーの増加はとても大変である。なので、エネルギーの出納をマイナスにもってくるためには「飲み食いを減らす」しかテがない。カロリーは、かならずあなたの口から入ってくる!


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