ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2016年9月8日

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佐藤達夫 (さとう・たつお)

食生活ジャーナリスト

1947年5月30日、千葉県千葉市生まれ。1971年北海道大学水産学部卒業。1980年から女子栄養大学出版部へ勤務。月刊『栄養と料理』の編集に携わり、1995年より同誌編集長を務める。1999年に独立し、食生活ジャーナリストとして、さまざまなメディアを通じて、あるいは各地の講演で「健康のためにはどのような食生活を送ればいいか」という情報を発信している。日本ペンクラブ会員、女子栄養大学非常勤講師(食文化情報論)、食生活ジャーナリストの会事務局長。主な著書共著書に『食べモノの道理』(じゃこめてい出版)、『栄養と健康のウソホント』(一般社団法人家の光協会)、『これが糖血病だ!』(女子栄養大学出版部)、『安全な食品の選び方・食べ方事典』(成美堂出版)、『野菜の学校』(岩波書店)、『新しい食品表示の見方がよくわかる本』(中経出版)ほか多数。講演活動では、「あなたはなぜやせられないか?」「生活習慣病は自分で治す」など肥満や糖尿病のメカニズムや、「健康長寿のための食事と生活」という食生活と健康にまつわる最新情報を、医師の視線ではなく、一般の人にわかりやすいことばで提供する。あるいは、健康を保つ上で欠かせない技術としての「安全な食品の選び方」や「食品表示の見方」あるいは「健康にいい野菜の栄養情報」を、やさしく解説する。また、長年、女性雑誌を編集してきた立場から、「男性の家事が社会を変える」「中高年からの二人暮らし」などのテーマで、男性の家庭内自立を説く。

カロリーは必ずあなたの口から入ってくる

 第2回では「食べ過ぎかどうかはカロリー計算ではなく体重計に聞け」と書いた。そして「BMI【※1】が25以上なら食べ物を減らせ」とも書いた。そこで「何を減らすか」である。

(Blend Images)

 これまでに提唱されたダイエット法、しかも大流行したダイエット法だけに限っても10くらいはすぐにあげることができる。朝バナナダイエット、納豆ダイエット、タマネギダイエット、リンゴダイエット、低インシュリンダイエット、断食ダイエット、糖質制限ダイエット・・・・等々、枚挙にいとまがない。これらに共通していることが2つ。1つは「ある人(有名人や医師などの専門家であることが多いが、たまには無名人のこともある)がこの方法でやせた」という事実があること。2つめが「いくら大流行しても一定期間後にすたれる」こと。

 ビジネスパーソンならすぐに理解できると思うのだが、ある個人(ある組織)がある方法で成功を収めたとしても、普通はすぐに飛びついたりはしないものだ。そこでは成功したがそれはウチにも通用する方法なのか? 「一時的な成果」ではないのか? そもそもその情報はガセネタではないのか? など、慎重に検討を重ねるはずだ。にもかかわらず、ダイエット法になると(相当に優秀なビジネスパーソンであっても)すぐに飛びつく人が多いのはなぜなのだろうか?

 前回書いたようにダイエットの基本は「エネルギーの出納」、言い換えれば「カロリーの出入り」である。消費カロリーよりも摂取カロリーのほうが多ければ太るし、その逆であればやせる。会社の経理や家計簿とまったく同じ理屈だ。支出よりも収入のほうが多ければ出納はプラスになるし、収入よりも支出のほうが多ければ出納はマイナスになる。ごく基本的で単純な理屈だ。

【※1】
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

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