ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年12月13日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

 前回は子どもの自立力を育む「権限委譲」のコツをお話ししました。

 母子に指示するだけのマネージャー型お父さんではうまくいかない、よかれと思って子どもにあれこれ指図するお母さんも同じ失敗をしてしまう、それは「信頼」が欠けているから起きる問題であり、「権限移譲」を行うことで解決していけますよというお話でした。

 子どものことを大事に思うから、うまくいくようにと口を出し、手をかける。でもそれが、子どもの自律的な成長を阻む原因にもなってしまうという難しさ。感情もぶつかりやすい問題だからこそ、ビジネススキルを活用して手順を踏んだ冷静なアプローチをお勧めいたしました。

親ってなんだろう?

 ところで皆さん、「親」ってなんでしょう?

 唐突ですみません。でも、子どもとのかかわりにおいて生じる様々な悩みや迷いは、私たちが「親」であるからこそ起きるものです。その悩みをどう解決していくのか、どの方向に向かうと決めるのかは、どんな親でありたいのかで変わってくると思うのです。

 「親」ってなんでしょう?

 子を授かった人が自動的になるものでしょうか?

 生物学的にはそうかもしれませんが、それだけではないですよね。

 子との関係性の中に成り立つ、存在価値であり、役割というものもあるはずです。

 子がいてくれるから、親でいられるという言い方もできるでしょう。

 私が思うには、子を授かった日から、私たちは徐々に「親」に育っていくのではないでしょうか。子どもが育つのと足並みをそろえて、親も育つ。

 子が3才なら、親も3歳。

 子がピカピカの小学1年生なら、親もドキドキの「親」1年生。

 自ら体験したり、書籍から学んだり、人から教えを請うたりして、経験を積んでいく。

 子どもを保護する人であり、支援する人であり、監督する人であり、リーダーシップを取る人であり、子どもと楽しむ人であり、子どもに満たしてもらえる人。

 そういういろいろな側面を持って、親は育つのだと思います。

「生きていく力」をわが子に授けるには、親がどう関わるかが重要な役割を果たします(amana images)

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