田部康喜のTV読本

2016年12月14日

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田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 カリスマ整形外科医の朝倉洋人(玉置玲央)を看板にしている、「朝倉クリニック」の医療事故を探る、フリーランスの記者・広沢和花(ひろさわ・のどか)は、理事長夫人の朝倉芙有子(あさくら・ふゆこ、栗山千秋)の旅行の航空機に偶然を装って隣の席に乗る。

 そして、航空機の墜落事故が起きる。直前に和花と芙有子は、お互いのネックレスを交換して身に着ける。和花は通路を隔てた席にすわっていた、芙有子の娘を抱えて脱出を図る。真っ赤に焼けた航空機の破片が和花を襲う。和花は子どもを草原に放り投げた瞬間に意識を失う。

 事故によってまったく面影をなくしてしまった和花は、ネックレスが身元確認の決め手となって、朝倉洋人によって整形手術を受ける。和花ではなく、理事長夫人の芙有子として蘇ったのである。洋人は、夫で理事長である朝倉柊二(あさくら・しゅうじ、佐藤隆太)の弟である。

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 記憶も事故のショックによって失われた。夫の柊二や、義父の弘明(寺田農)、義母の佐枝子(田島令子)らが、自分によそよそしい態度を示していることや、自分の趣味とは異なる派手な衣装がならぶクロゼットやたくさんの靴が不思議でならない。芙有子は毎晩のように遊びまわり、娘をネグレクトし、不倫も働いていたのである。

 芙有子の娘と手を触れ合った瞬間に、航空機事故とその直前に芙有子とネックレスを交換したことなどが思い出されて、和花は自分が芙有子に入れ代わったことを知る。

医療事故の真相は……

 NHKドラマ10(毎週金曜日・夜10時)の「コピーフェイス~消された私~」。

 原作は、モデルや女優、テレビのリポーターとしても名高い米国のサンドラ・ブラウンの「MIRROR IMAGE」である。

 和花は、芙有子になりきったままで、「朝倉クリニック」の不正を暴こうとする。月刊誌「リアル・トゥデイ」の編集長である、橘慎一(鶴見辰吾)は、そんな和花を支援しながらも、徐々に深みにはまっていく彼女を止めようとしている。

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