2024年11月24日(日)

人事は企業を変えられる

2017年2月16日

 サラリーマンが酒の席でよく口にするのが「上司が意見を聞かない」「意義がわからない仕事が多い」といった愚痴だろう。それらがもたらされる原因は「大企業病」という言葉で表される。それにかかった企業の社員は、上司も部下も一様に今までやってきた発想に縛られ、リスクを取らず、大きく変わることを望まない。

 大企業病を打破するための取り組みがある企業で行われた。従業員数1万人以上、典型的な日本の大企業だ。同社ではこれまで、経営陣に向かって今後の事業方針などをプレゼンするのは40代後半の社員だった。しかし今後の経営環境を考えると、従来の年齢から経営感覚を身につけさせたのでは間に合わないと判断。初めて、30代の社員が直接社長に向かって「今後同社がすべき事業」「同社の方向性を変える提案」をプレゼンする機会を設けた。

(写真・Purestock)

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