情報をめぐる新時代の闘争は、我々の「頭の中」でさえ起きる!
ロシアは2022年ウクライナ侵攻以前から、偽情報の発信や情報戦を駆使してきた。
人間の「認知」領域は新しい時代における闘争において重要な要素を占めることとなり、国家の安全保障上の一つの焦点となるであろう。
しかし、日本ではまだその重要性や脅威について認識が高まっているとは言えない。
我々はディスインフォメーションをどのように理解し、備えるべきなのか――。
ロシアの軍事専門家・小泉悠氏をはじめ、新進気鋭の若手専門家3人が立体的考察を試みる!
<目次>
第1章 外交と偽情報――ディスインフォメーションという脅威
第2章 中国の情報戦――その強硬姿勢と世界の反応
第3章 ロシアの情報作戦――陰謀論的世界観を支える理論
第4章 ポスト「2016」の世界――ロシア・ウクライナ戦争までの情報戦の成功と失敗
第5章 情報操作とそのインフラ――戦時の情報通信ネットワークをめぐる戦い
第6章 民主主義の危機をもたらすサイバー空間――「救世主」から「危機の要因」へ
終章 日本の情報安全保障はどうあるべきか