定年バックパッカー海外放浪記

2017年12月10日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

(2016.6.18.~9.14 89日間 総費用18万2000円〈航空券含む〉)

 7月20日午後。ゲストハウスの日本食堂のテラスでダラダラしていたら乳児を抱えた日本人妻がラテン系白人の旦那と一緒に現れた。近くの宿で逗留しているらしい。しばらくして旦那は、どこかに遊びに出かけた。彼女はママタレント的外見でちょっとイケイケ系のセレブママである。東京都出身で37歳。年下の旦那さんとは、彼女がオーストラリアに留学しているときに知り合ったという。

山腹のチベット仏教洞窟寺院からカザの町を望む

ナデシコにストーカーされるインドのモテ男

 ある日、インド人やネパール人の男の子と遊ぶのが大好きと公言する、京都から来たAさん29歳に「一緒におくらカレーを食べない?」と誘われて、彼女が滞在するゲストハウスへ遊びに行った。おくらカレーを食べ終わってAさんとお茶飲み話をしていたら電話で大きな声で怒っている男性の声が聞こえてきた。声の主はゲストハウスのオーナーである。彼は日本語で話しており、相手は日本から国際電話をかけている日本人女性のようである。お互いに大きな声でやり取りしているので、相手の女性の声も漏れ聞こえてくる。

 声が大きいのでオーナーの話は嫌でも耳に入ってくる。「ワタシはアナタに一度もケッコンすると約束していない」「どうして何度も電話してくるのか」「ワタシは大変困っている」「何度言われてもワタシはアナタとケッコンしない」「アナタがインドに来てももう会わない」。

 Aさんはオーナーと昨晩午前2時までウィスキーを飲みながら、オーナーの半生の物語を聞いていた。それでこの電話の相手の氏素性も知っていた。ちなみにAさんは酒を飲みながらチャラチャラ話をするのが大好き女子で、オジサンも数日前に一緒に大酒を飲んでしまった次第。

ナンを焼く男

貧乏青年がゲストハウスのオーナーになった事情

 オーナー氏は現在42歳。見た感じはやや肥満気味のガッチリした体型のオジサンでる。ぱっと見でハンサムとかカッコイイというタイプではないが、頼り甲斐のありそうな風貌である。Aさんによると電話の相手は32歳の女性。この彼女は10年前にオーナーと知り合って、爾来何度もインドに来てはオーナーに結婚を迫っているという。

 このオーナーは近くの村の出身。若い頃、この町の土産物屋で働いていた時に、年上の日本人の女性と仲良くなって結婚。写真によると昔はカッコイイ部類であった模様。女性がお金を出して現在のゲストハウスを建ててオーナーになった。その後、女性はオーナーの女癖が悪いことに我慢できなくなって、離婚して日本へ帰国。

 オーナーには現在も日本人の彼女Yさんがいる。Yさんは数年前から観光ビザの期限一杯の6カ月間ここに滞在して、ゲストハウスの女将のように働いて、日本人旅行客の誘致に貢献してきた。観光ビザ滞在期限が来ると、ネパールに出国するか日本に戻り再度インドビザを取得するというパターンを繰り返している。

 Yさんがネパールに行って留守の時に、女性がオーナーに電話をしてきたというのがAさんの解説。オーナー氏はYさんと近々結婚するという。

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