WEDGE REPORT

2018年2月14日

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田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『銀盤の軌跡』(新潮社)などの著書もある。

 2月12日、団体戦が終了して平昌オリンピックにおける最初のフィギュアスケートのメダルが授与された。オリンピックにフィギュアスケートに団体戦が加わったのは、2014年ソチオリンピックからで今回でまだ開催2回目。どの国に対しても、4種目バランス良い選手の育成を奨励するために作られた競技である。

男子SP唯一の100点越えを果たした宇野選手

 過去の大会の成績から、今回団体戦に選抜されたトップ10か国は、カナダ、ロシア(オリンピック・アスリート・フロム・ロシア)、アメリカ、日本、イタリア、フランス、中国、イスラエル、ドイツ、韓国だった。それぞれの国が男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目で競い合い、SPのトップ5か国が決勝に進出するというシステムだ。日本は最終的に総合5位だったものの、男子SPでは宇野昌磨が10人中トップに立ち、個人戦に向けて幸先の良いスタートをきった。

宇野昌磨選手(写真:ロイター/アフロ)

 米国のNBCの放映時間に合わせて朝の10時から開催という慣れないスケジュールの中、男子SPは失敗が続出。カナダのパトリック・チャン、アメリカのネイサン・チェンなど、メダル候補たちがバタバタと転倒していった。そんな中で、宇野は最初の4フリップでステップアウトした以外はノーミスで決めて唯一の100点越えを果たし、2位に大きく差をつけた。

 「(オリンピックの)特別な緊張はなかった。全日本選手権のほうが緊張しました」と胆の太いところを見せた宇野。

 北米メディアの大多数は、それまでアメリカのネイサン・チェンを優勝候補とみていたが、この試合の後、宇野昌磨を金メダルの最有力候補だという声が高まった。

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