世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2018年3月1日

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 メイ首相は、1月31日から2月2日にかけての訪中で、李克強首相、習近平主席と会談し、英中間の貿易関係の拡大、90億ドルの商談、一帯一路構想での協力などで合意した。李克強首相との共同記者会見での、メイ首相の発言の要点を以下に紹介する。

(iStock.com/lilu330/ Alison Henley)

 私は、我々が英中関係黄金の時代を強化することに合意したことを、喜ばしく思う。英中はともにグローバルな視点を持ったグローバル・パワーだ。中国が改革・開放を継続するに従い、英中関係は拡大・深化し両国に真の利益をもたらす。

 我々は、北朝鮮、「現代の奴隷」、航空の安全への脅威などのグローバルおよび地域的安全保障上の脅威への対応、持続可能な経済の構築、英中二国間貿易の拡大、両国間の教育・社会における強力な繋がりの発展において協力している。

 我々は、ルールに基づいた国際システムの保護と推進にコミットする。北朝鮮の違法な核兵器・弾道ミサイル開発は、国際の平和と安全保障に容認し得ない脅威を与えており、我々は、北に違法な行為を放棄させるには国連安保理の制裁の完全で効果的な実施が肝要であると合意する。

 英中間の貿易は記録的な水準に達しており、英国は590億ポンドを超える利益を得ている。英国の対中輸出は2010年以来60%増加、英国は中国の対外直接投資にとり欧州最大の受け入れ国の一つとなっている。英国は世界最大の金融サービス輸出国であり、英企業は中国市場のリーダーとなっている。我々は、両国の貿易関係をさらに進化させることを決意した。英国の偉大な金融サービスが中国の消費者に届くよう、中国市場をさらに開放することでも合意した。今般の訪中で合意された、合計90億ポンドに達する商談を歓迎する。

 我々は、一帯一路構想がアジア等にもたらす繁栄と持続可能な発展の機会を歓迎する。私は李克強首相と、一帯一路でどのように協力するのが最善か、国際的な基準を満たさせることができるか、議論した。

 我々は、自由で公正な貿易の促進、透明でルールに基づく多国間貿易システムの維持、開放的なグローバル経済の構築について協力する。我々は、知的財産権の完全な保護において協力し得る。鉄鋼等の過剰生産の問題や不公正な貿易慣行について更なる行動がとられる必要性についても議論した。

 英中は長期にわたるグローバル・パートナーであり、我々は、両国関係の深化・成熟、21世紀の世界の平和と繁栄にコミットする。

出典:‘Prime Minister's press conference with Premier Li: 31 January 2018’, Prime Minister's Office, 10 Downing Street, January 31, 2018

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