世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2018年3月7日

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 2018年2月15日、米国のマティス国防長官は、ベルギーのNATO(北大西洋条約機構)本部で、NATO国防大臣会議を終えて記者会見を行いました。その時の発言の要点を以下に紹介します。

(iStock.com/PromesaArtStudio/ dibrova)

 NATOは引き続き世界の安定のためにコミットする。それは、信頼性ある軍事力に裏打ちされたものでなければならない。そして、NATOの抑止・防衛態勢は、現在の状況に適合させて行かなければいけない。NATO国防大臣会議では、最近米国が発表した「核態勢見直し(NPR)2018」も含む戦略核抑止も議題になった。NPR2018はNATO諸国に評価された。米国の核抑止の考えは2つの原則にのっとる。1つは安全、安心で効果的な核抑止の確立で、もう1つは核不拡散と軍備管理である。この2つは互いに矛盾するものではない。

 NATO国防大臣会議では、その他にも、防衛予算の分担や即応態勢能力等についても議論した。2014年にはNATO諸国のうち3か国がGDP比2%の防衛費を組んだ。今年は8か国がそれを約束し、2024年までには15か国、2025年までにはフランスもGDP比2%を達成するとした。2017年のNATOの防衛予算は過去25年間で最も高い増加を示した。2014年からでも460億ドル増加している。

 NATOのテロとの闘いは、ISISの衰退後も続いている。イラクの要請により、NATOはイラクの安定化に貢献し、米国はNATOのイラク部隊訓練を支援している。アフガニスタンでは、タリバンとの和解のための人員不足を補充することを決めた。これは29か国が共に尽力して集団の力によって東や南からの脅威と戦い我々の価値を守ることである。

 米国は民主主義国の集まりであるNATOにコミットし続ける。共に力を合わせて我々の国民やその生活様式を守る。

出典:‘Press Conference By Secretary Mattis At NATO Headquarters In Brussels, Belgium’ (Department of Defense, February 15, 2018) https://www.defense.gov/News/Transcripts/Transcript-View/Article/1443704/press-conference-by-secretary-mattis-at-nato-headquarters-in-brussels-belgium/)

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