WEDGE REPORT

2018年4月21日

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田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『銀盤の軌跡』(新潮社)などの著書もある。

(撮影:筆者)
 

 デイビッド・ボウイの特別展示会、「David Bowie Is」が、現在ニューヨークのブルックリン博物館で7月15日まで開催されている。

 過去5年間、全世界12都市で開催されてきたこの展示会も、このブルックリン博物館を最後に終了する予定だ。「ロンドンでオープンし、ニューヨークで終える」というのは、晩年を含め人生の長い時間をニューヨークで暮らしたデイビッド・ボウイ本人の願いだったという。

2013年ロンドンでオープニング

 元々この展示会はボウイの衣装など、所持品のコレクション管理責任者が、2010年にロンドンのビクトリア&アルバート博物館に企画を持ち込んだことからはじまった。  

 ボウイ本人が過去の活動で使用した小物、衣装、記録などをすべて保管していて、彼自身は直接関わることはなかったが、自身のコレクションを提供することに同意したのだという。

 ヴィクトリア&アルバート博物館は、この企画を承諾したものの、それほど成功するだろうとは予想していなかった。ところが2013年3月のオープニング当日には、なんと30万人以上の入場者が列を成したのだという。

予想外の反響で世界ツアー展示会に

(撮影:筆者)
 

 当初は移動展示会になる予定ではなかった。だが予想を超えた反響により、5カ月に及んだビクトリア&アルバート博物館の展示会が終わると、次はトロントで3カ月開催。そしてブラジルのサンパウロ、ベルリン、さらに2014年秋にはシカゴと、世界各地で展示会のツアーが開催されることになった。

 著者は2014年10月にシカゴで初めてこの展示会を見たが、当時はここがアメリカの唯一の開催地であると発表されていた。

 ところが2016年1月にボウイが肝臓がんで急逝する。2014年の半ばに癌の診断をされ治療を開始したというが、まるで本人は最初から自身の残された時間が少ないことを本能的に悟っていたかのようなタイミングだった。

 本人の急逝のニュースもあり、展示会はますます注目を浴びることになった。

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