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2018年6月8日

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ニューヨークで5日に死亡した人気の米デザイナー、ケイト・スペードさんの死因について、ニューヨークの検視官は7日、自殺によるものだと確認した。遺族は、スペードさんの訃報を通じて、心の病気に対する理解が進むよう期待すると話している。

カラフルなハンドバッグなどが世界的に人気のブランド「ケイト・スペード」を立ち上げたスペードさんは、マンハッタン・パークアベニューの自宅で死亡しているところを、ハウスキーパーに発見された。ニューヨーク市警は「悲劇的な自殺」を示唆する文章を残していたと発表したが、夫アンディー・スペードさんは6日、自分は「まだ見ていない」と述べていた。

共同事業者でもあるアンディーさんによると、スペードさんはうつや不安感に対応するため薬を服用していた。しかし、急死したことは「完全な衝撃」だったという。

亡くなる前の晩も「幸せそう」だとアンディーさんは話し、今は「想像もできない悲しみ」に直面している娘の面倒を見ることが、自分にとって何より大事なことだと強調した。

警察によると、夫妻の娘、フランシス・ベアトリクスさん(13)は、スペードさんが亡くなった当時、自宅にはいなかったという。

スペードさんの父、フランク・ブロスナハンさん(89)は、米紙カンザスシティー・スターに対して、娘の急死が世間の話題になっていることについて、「話題になることでほかの誰かを助けるのなら、ケイティーも喜ぶと思う」と話した。

「娘は思いやり深くて、いつでもほかの人を助けていた。(自分の話題で)誰かが何かをせずに済むなら、それでいい。本人は大喜びのはずだ」

ブロスナハンさんは、スペードさんが薬を常用していたと認め、「飲まない方がいいと言い聞かせていた」と話した。娘が心の問題を抱えていたことも承知していたものの、「何がどうなったのか自分には分からない」と述べた。

亡くなる前の晩に電話で話した時の様子については、「大学の下見にカリフォルニア旅行を計画して、楽しそうだった。自分の娘を溺愛(できあい)していた」と述べた。これが、最後の会話だったという。

米国では早期死亡の死因第10位

米疾病対策センター(CDC)は7日、米国における自殺件数は1999年以来、30%増に達し、「公衆衛生の問題として拡大を続けている」と指摘した。

CDCのアン・シュシャット氏は記者会見で、米国で早く死亡する人の死因のうち、自殺は10位だと話した。

「自殺の増加は非常に気がかりだ。増加から減少へと流れを逆転させ、人命を救うため、個人もコミュニティーも、雇用主も医療従事者も、誰もが力になれる」とシュシャット氏は強調した。


(悩みを抱えている方には、日本では全国の「いのちの電話」や東京都の「こころといのちのホットライン」など各自治体の相談窓口があります)

(英語記事 Kate Spade: Death ruled suicide by medical examiner

提供元:https://www.bbc.com/japanese/44408485

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