メイドインニッポン漫遊録 「ひととき」より

2019年4月26日

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いであつし (いで・あつし)

コラムニスト

1961年、静岡県生まれ。コピーライター、「ポパイ」編集部を経て、コラムニストに。共著に『“ナウ”のトリセツ いであつし&綿谷画伯の勝手な流行事典 長い?短い?“イマどき”の賞味期限』(世界文化社)など。
 

ふんわり軽い光透けるストール

(写真上)しっかりと空気を含んで温かなので、春先や冷房対策に。男性がきれいな色を巻いてもおしゃれ
(写真下)春らしい新作のプリント柄シリーズの光透けるストールを巻いてモデルになってくれたデザイナーの岡島晴奈さん(右)と小林みのりさん。価格は25,000円(税別)。30色以上そろう無地のストールは18,000円(税別)

 クヤシイけどイタリアのオヤジたちはストールがよく似合う。ファッション雑誌のスナップ写真などを見ると、本当にストールを上手に巻いておしゃれを楽しんでいる。

 イタリアのオヤジみたいに「寒くはないかい」とかなんとか言っちゃって、さり気なく首に巻いたストールを女性の肩にふんわりと掛けてあげられたら、どんなに格好いいか。

 筆者の故郷の静岡県で、まさに理想のストールを見つけました。掛川市にある「福田織物」が作っている「光透けるストール」だ。

 その名のとおり、光が透けて見えるほど薄いストールは、ふんわりと軽くて、一日中巻いていても肩がこらない。シルクのように光沢もあって、綿だから手洗いもできる。上質な極細糸で織られた柔らかな肌ざわりは、巻いているのを忘れてしまいそうである。

 そこで今回は掛川市の福田織物を訪ねて、久しぶりに故郷の静岡に里帰りして来ました。

転機はアンティークの手織りハンカチ

 砂浜に並ぶ風力発電の巨大な風車が、遠州名物のからっ風を受けてゆっくり回っている。天竜川が流れこむ掛川の遠州灘一帯は、古くから綿織物の産地として知られている。

(写真左)東山地区の茶畑。東山いっぷく処で試飲ができます ☎0537-27-2266
(写真右)掛川城

 福田織物の創業は昭和39年(1964)。長年生地を織る「機屋(はたや)」だったが、平成14年(2002)、2代目社長の英断によって、糸の入手から企画、製造、販売までを一貫して手掛けるようになる。現在は有名アパレルから海外のラグジュアリーブランドまで多くの生地も手掛けている。

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