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2019年7月14日

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テニスのウィンブルドン選手権は13日、女子シングルス決勝があり、第7シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第11シードのセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)を6-2、6-2で破り、ルーマニア選手として初優勝を飾った。

27歳のハレプの4大大会制覇は、昨年の全仏オープンに続いて2回目。今大会は4回戦で15歳のコリ・ガウフ(アメリカ)を下して勝ち上がった。

37歳のウィリアムズは、マーガレット・コート氏(オーストラリア)が1960~1973年につくった記録と並ぶ、4大大会最多の24回目の優勝を狙った。だが、昨年のウィンブルドン、全米オープンに続いて3たび、そのチャンスを逃した。

驚異的フットワーク

元世界1位同士の対決となった決勝は、出だしからハレプ(世界7位)が流れを握った。

最初のウィリアムズ(同10位)のサービスゲームで、ハレプはウィリアムズの強打に打ち負けることなくしっかり返し、ミスを誘っていきなりブレーク。第3ゲームも、ハレプは30-40からバックハンドのリターンエースを決め、再びウィリアムズのサービスを破って3-0とリードを広げた。


この日のハレプは、ミスが少なかったうえ粘り強かった。ウィリアムズのウィナーかと思われた角度のあるショットも、素早いフットワークでボールに追いついて深いボールを返し、ウィリアムズのミスを誘った。

5-2で迎えた第8ゲームの15-15では、ウィリアムズが強烈なバックハンドのクロスを放ち、ブレークチャンスをつくるかに見えた。しかしこのクロスに、ハレプは右手だけを伸ばして返球。ウィリアムズはこのボールをネットにかけてしまい、優位に立つことはできなかった。

セットポイントではウィリアムズのリターンがアウトとなり、ハレプは26分で第1セットを奪った。

このセット、アンフォーストエラー(自分が原因のミス)はハレプがわずか2だったのに対し、ウィリアムズは10だった。

極端に少なかったミス

第2セットに入っても、ハレプが追い込まれる場面はほとんどなかった。

互いにサービスをキープし続け、2-2で迎えたウィリアムズのサービスゲームでは、ウィリアムズが左右に振ったボールを、ハレプは素早くベースラインを往復して返球。ウィリアムズは何とか決めようと厳しいコースを狙ったが、ネットにかけた。

15-40の場面でも、ハレプがなんとか追いついてバックハンドで返した勢いのないボールを、ネットに詰めていたウィリアムズがアウト。このセット初のブレークけとなった。

ハレプはウィリアムズの次のサービスもブレークして5-2に。最後はウィリアムズが強打したフォアのクロスがネットにかかり、ハレプの優勝が決まった。

試合時間は56分だった。

ハレプは、アンフォーストエラーが第2セットはわずか1つ、試合全体でも計3つという、クオリティの高いプレーでウィリアムズを圧倒した。

「最高の試合」

ハレプは優勝セレモニーのインタビューで、「私にとって最高の試合ができた。また来年ここに戻って来るのが待ち遠しい」と笑顔で話した。

ウィリアムズは「彼女はすごいプレーを見せた。私はぼう然とした感じだった」と完敗を認めた。

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ウィンブルドンの7回を含め、これまで4大大会を23回制しているウィリアムズは、2017年全豪オープンを妊娠8週で優勝して以来、4大大会のタイトルから遠ざかっている。

昨年5月に出産育児休暇から復帰し、ウィンブルドンと全米オープンで決勝に勝ち進んだが、ともに準優勝に終わっていた。

ウィンブルドン男子シングルスで3回優勝したジョン・マッケンロー氏の話

ショックだ。ハレプがこれほどウィリアムズを脅かすとは思わなかった。彼女は完全にウィリアムズを上回った。試合にすらなっていなかった。選手が「ゾーン」に入ったような感じを覚えることは人生で数回しかないが、この試合はその1つだ。

ウィンブルドン女子シングルスで9回優勝したマルチナ・ナブラチロワ氏の話

ウィリアムズはもっと試合をすることが欠かせない。ごまかしは効かない。もっと試合が必要だ。過去の記録を意識してしまうと、なかなか緊張をほぐせなくなる。

(英語記事 Halep stuns Williams to win Wimbledon

提供元:https://www.bbc.com/japanese/48977284

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