未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年11月5日

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にらさわあきこ (にらさわ・あきこ)

文筆家

NHKディレクターとして海外紀行番組や人気スタジオ番組などを多数手がけた後、文筆業に。幸せな生き方を追求して、取材・執筆活動を行う。本サイトでの連載に加筆修正のうえ、書き下ろし原稿を加えた『未婚当然時代~シングルたちの絆のゆくえ』(ポプラ新書)のほか、500人の男女を取材して書いた『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)や、婚活する女性たちの姿を描いた『婚活難民』(光文社)、『婚活に疲れたあなたへ』(マガジンハウス)、『婚活の神様!』(幻冬舎)など著書多数。丁寧に心情に迫る取材姿勢に、定評がある。http://www.nirasawa-akiko.com/

 イラストレーターの美智さん(50歳・仮名)は、常に恋人がいないと生きていけないと公言する女性だった。「結婚という形にはこだわらない」と言っていた彼女は、40代までは結婚よりも仕事を優先して生きてきた。ところが50歳になった途端、「結婚したくなった」という。50歳という年齢で初めて、彼女は本音と向き合い始めた。

画像:iStock

 

一度は別れたけれど……

 

 20代から長く付き合った彼と別れた美智さんは、30代から10年ほどは仕事に力を注いだ。恋愛では、短い恋を繰り返したが、本命はなかなか現れなかった。

画像:iStock

 そして、「そろそろちゃんとした相手と付き合いたい」と思い始めた40半ばに、バツイチの例の彼と知り合った。

 会社を経営しているという彼は、美智さんよりも少し年上で、気前がよく、話が面白くてエスコート上手だった。美智さんの好む条件を揃えている人だったのだ。「結婚に消極的」という一点を除いては。

 

好きと言ってくれない

 

 彼は「離婚のトラウマがあるから」と、出会った最初から美智さんに「一生結婚しない」と宣言した。注意深く、一度も「好き」とも「愛してる」とも言わなかった。

 「そんな状態だったから、周り中から交際を反対されていたし、私自身も、結婚できない上に好きとも言ってくれない彼なんて嫌だなあと思う気持ちが強くって」付き合ってすぐに実は、彼とは一度別れている。しかし、彼がやはり好きだったのと、仕事が忙しかったこともあって、「寂しくなって」すぐに戻った。

 結婚という形を取らなくても、“永遠のパートナー”になれればそれでいいと切り替えたのだ。

 しかし50歳を前にして、自分の本音とようやく真面目に向き合うべきときがきた。すると、「本当にこれでいいんだろうか」という思いが生まれてきた。

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