現代アートで見る五百羅漢図

東京都港区・森美術館
2015年10月31日~2016年3月6日


狩野直美(かのう・なおみ)
東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

今月の旅指南

全国各地で行われるお祭りや美術展、舞台、音楽会など、おもに和の心が楽しめる今月の催しを厳選してご案内いたします。(画像:iStock)

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パリのヴェルサイユ宮殿からニューヨークのロックフェラー・センターまで、世界を舞台にしたアート活動で知られる現代美術家、村上隆。国内では14年ぶりとなる大規模な個展が、東京の森美術館で開催されている。

 展示のハイライトが、高さ3メートル、全長100メートルの超大作「五百羅漢図」。古代中国の神話で方位を司る四神(しじん)<青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)>の名を付けた四面で構成されている。世界の絵画史上でも例を見ないほどの大きな画面から発散されるエネルギーを、全身で感じることができる。

村上 隆 《五百羅漢図》 2012年 個人蔵 展示風景:「Murakami - Ego」アル・リワーク展示ホール、ドーハ、2012年 撮影: GION ©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 この「五百羅漢図」は、2012年の完成直後、カタールの首都ドーハでお披露目され、日本での公開は今回が初めて。展覧会では、村上隆が「五百羅漢図」を手掛けるきっかけとなった江戸時代の絵師の作品、長沢芦雪(ろせつ)の「方寸五百羅漢図」と、狩野一信(かずのぶ)の「五百羅漢図」もあわせて展示。時代を超えて描かれた、同テーマの作品との競演が楽しめる。

 また、本展では村上隆の大型彫刻作品「宇宙の産声(うぶごえ)」や「欲望の炎─金」をはじめ、「727」など代表的なシリーズ作品の最新作も公開。世界のアートファンが注目する、村上隆の芸術世界に浸ることができる。

村上隆の五百羅漢図展
<開催日>2015年10月31日~2016年3月6日
<会場>東京都港区・森美術館(東京メトロ日比谷線六本木駅下車)
<問>☎03(5777)8600
http://www.mori.art.museum/jp/index.html

*情報は2015年10月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

◆「ひととき」2015年12月号より

 

 

 

 

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