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2016年3月21日

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昨年11月にパリで起きた連続襲撃の共犯とされるサラ・アブデスラム容疑者(26)の逮捕を受けて、ベルギーのレンデルス外相は20日、容疑者がブリュッセルで新たな攻撃を計画していた可能性があると発言した。4カ月にわたる国際捜査から逃れていた容疑者は18日、ブリュッセル・モレンベック地区の強制捜査で発見され、テロ容疑で逮捕された。

レンデルス外相は、独マーシャル基金主催の外交政策関連の会合で、アブデスラム容疑者が「ブリュッセルで何かを始めようとしていた」と発言。「大量の重火器を発見し、(容疑者の)周囲でブリュッセル市内に新しいネットワークが作られていたのを見つけた」ため、容疑者の意図は本当だったのかもしれないと述べた。

外相はさらに、11月の連続襲撃の関与が疑われる容疑者の数は増大しており、「30人以上は特定したと確信しているが、ほかにもっといるはずだ」と話した。

ベルギーとフランスの捜査当局は、アブデスラム容疑者が潜伏拠点に使う部屋を借りたり、自爆犯をスタッド・ド・フランス競技場まで車で移動させたりして襲撃に協力したとみている。

容疑者は4カ月におよぶ国際指名手配と大がかりな強制捜査の末、モレンベックの自宅から約500メートル離れた場所で逮捕された。15日に市内のフォレ地区を強制捜査した際に、民家からアブデスラム容疑者の指紋が発見されたことから、19日の逮捕につながった。

ベルギー警察は19日に、モニール・アフメド・アラアジ容疑者も逮捕。ベルギー検察は、アラアジ容疑者をテロ殺人とテロ組織の行動に参加した罪で訴追した。アラアジ容疑者は昨年10月にアブデスラム容疑者と共にドイツへ渡航。入国検査の際に指紋を採取されていた。

アブデスラム容疑者逮捕を受けて、フランスは国境警備を強化。国際刑事警察機構(インターポール)は、共犯者らが国外逃亡を試みるかもしれないと警告している。

パリ連続襲撃では130人が死亡。過激派勢力「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。アブデスラム容疑者に兄ブラヒム容疑者(31)は連続襲撃の一環で、パリ市内のカフェで自爆死した。

これとは別に、アブデスラム容疑者の担当弁護士スベン・マリー氏は、パリのフランソワ・モラン検事を守秘義務違反で訴える方針を明らかにした。モラン検事は19日、容疑者が11月13日の連続襲撃で自爆するつもりだったが考えを変えたと話していると、その供述内容を報道陣に話していた。

マリー弁護士はこれについて、捜査上の守秘義務違反だと批判している。

アブデスラム容疑者をテロ容疑で逮捕したベルギー当局に対し、フランス政府は身柄引き渡しを要求している。手続きには最大3カ月かかる見通し。マリー弁護士によると、容疑者は身柄引き渡しを嫌がっているが、ベルギー当局の取り調べには協力しているという。ブルージュ市内の重警備刑務所に収監されている。

(英語記事 Paris attacks: Suspect Salah Abdeslam 'planned further attacks')

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35859910

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