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2016年5月16日

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サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド本拠地「オールド・トラッフォード」で15日、ボーンマスとの試合開始直前に爆弾のようなものが発見され、試合中止となった。爆発物処理班が出動し、制御爆発させて処理した。マンチェスター対ボーンマス戦は17日夜に行われることとなった。

調べによると、爆発物は民間会社が11日にスタジアムで訓練した際、「誤って」置き忘れたものという。

グレーター・マンチェスター警察は「本日予定の試合開始直前、マンチェスター・ユナイテッドの競技場スタッフが警察に、北西区画のトイレに不審物を発見したと通報してきた」、「警察はただちに急行し、爆発物の専門班がきわめて本物の爆発物のように見える不審物を点検した」と発表した。

スタンドのファンは全員避難させられ、警察犬を使っての捜索が行われた。当初はキックオフを一時延期したものの、警察の勧告から試合中止となった。午後4時半ごろに、爆発物処理班が制御爆発を実施した。

制御爆発の2時間近く前には、場内アナウンスで「赤警報」状態だと発表があり、準備していた選手たちはピッチを離れた。さらにその後、「競技場の北西区画で不審物が発見されたため、警察勧告にもとづき今日の試合は中止します」と周知された。

ジョン・オヘア警察副本部長は「マンチェスター・ユナイテッドとボーンマスのサポーターたちの協力と支援に感謝する。本日の制御爆発の後、不審物は民間会社が捜索犬を使った訓練で置き忘れたものだと明らかになった。本物の爆発物ではなかったが、外見は本物にそっくりみせかけたものだった。そのため、危険がまったくないと確信できるまで、競技場から全員を避難させたのは正しい判断だった」とコメントした。

グレーター・マンチェスターのトニー・ロイド暫定市長兼警察・犯罪コミッショナーは、「容認できない」事態だと批判し、今回の事態が「どのようにして起きたか、なぜ起きたか、誰が責任を取るべきか」について「ただちに」事実関係を調査するよう求めた。

ロイド氏はさらに「この騒ぎは、試合を観に遠路はるばるやってきたサポーターに迷惑をかけ、実に大勢の警官や陸軍爆発物処理班の時間を無駄にし、多くの人を不要な危険にさらした。サッカー・スタジアムから数十万人を避難させることにリスクはつきものだからだ」と批判した。

マンチェスター・ユナイテッドはすべてのチケットを払い戻し、チケットを持っていた両チームのサポーターを17日夜に無料で迎え入れる。ユナイテッドのシーズンチケットを持つ人は、割引値で入場できる。この対応によるユナイテッドの負担は約300万ポンド(約5億円)に上る見通し。

ボーンマスは、再びマンチェスターまで移動するサポーターたちに便宜を図る予定という。

ユナイテッドのウッドワード副会長は「我々は安全を非常に重視しており、スタッフはこうした事案を特定し対処するため、常に警察や救急チームと共に訓練している。今後の対応や判断の参考とするため、今回の件は詳しく調査する」とコメントした。

(英語記事 Old Trafford: Suspicious item destroyed at stadium was training device)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36299625

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