WEDGE REPORT

2016年5月28日

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 大手外食チェーンの売り上げ減少の中で、カレーハウスCoCo壱番屋(通称「ココイチ」)を全国展開し、カレーショップではもはや敵なしの状況となった壱番屋(愛知県一宮市)の浜島俊哉社長にインタビューし、成功の秘密を聞いた。「家庭で食べたカレーの味の延長線上をベースに、お客からの要望を真摯に受け入れてきた結果だ」と述べるとともに、「カレーの本場のインドに進出することが最大の目標」と将来の夢を語った。

中国で試行錯誤

 現在、国内で1281店、海外で162店(4月末現在)。中国には現在54店舗を展開して海外では最も多く、中でも人口が2000万人を超す上海には27店舗を出しブランドの浸透を狙っている。

 中国人はもともと日本で食べるようなカレーを食べる習慣がない。「カレーを食べる日本文化をそのまま持っていこうと考えたので、日本と全く同じ味のものを出した。04年の中国1号の上海店では日本と同様に男性中心を想定していたが、見たこともない外国料理にチャレンジしようという男性は多くなかった。値段も店員の時間給の5倍程度と、日本では3000~4000円相当となる価格帯で割高と捉えられていた。2号店からは、コンセプトを変えて、女性が入ってみたいと思えるようなオシャレな内装とし、その価格帯にふさわしい場の雰囲気を提供するのに主眼を置いて店内を設計した」。

 日本のメニューをそのまま外国に持ち込んで失敗した事例が多い中で、女性客を主なターゲットにした出店コンセプトが当たった。その後は上海を中心に店舗展開を進め、クリスマスやバレンタインデーなどのハレの日に行列ができる店舗として定着してきたという。店内写真を見て分かるように、カラーコーディネートにも気を配り、店の雰囲気作りに役立っている。中国で当たったコンセプトを今度は逆に日本に持ち帰り、昨年度までに国内全店舗を改装したという。

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