BBC News

2016年5月30日

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シリア反体制主流派の最大組織「高等交渉委員会」(HNC)の交渉責任者モハメド・アロウシュ氏が29日、「和平協議の失敗」を理由に辞任した。アロウシュ氏は、協議しても政治的合意は得られず、政府軍に包囲された地域住民の置かれた状況は改善していないと批判している。

「協議は3回のラウンドにわたり行われたが、政権は頑なで、シリア国民への空爆や攻撃を続けている。このため協議は不成功に終わった」とアロウシュ氏は述べた。

HNCは今年4月、ジュネーブで国連が仲介するシリア政府との「至近距離での」交渉を中止した。再開のめどは立っていない。

アロウシュ氏のほかにもHNC幹部が協議を離れるつもりだと述べているという情報もある。

サウジアラビアが支援するHNCは数カ月前から、ジュネーブ協議の進捗に不満を表明していた。政府軍に包囲された地域へ人道支援が届かないことや、政治犯の釈放の遅れ、アサド大統領を排除した新政権への権力移譲プロセスの遅れなどを批判している。

シリア全土で戦闘行為を停止するという米ロ仲介による合意は、まだ形式上は続いているが、実質的には繰り返し破られている。

(英語記事 Syria conflict: Chief opposition negotiator resigns)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36410808

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