BBC News

2016年7月11日

米テキサス州ダラスで7日夜に抗議デモの警備に当たっていた警官が狙撃され、5人が死亡、7人が負傷した事件で、マイカ・ジョンソン容疑者(25)はさらに大規模な攻撃を計画していた。ダラス市警のデイビッド・ブラウン本部長が明らかにした。

警察によると、ジョンソン容疑者は、先週相次いだ警官による黒人射殺に腹を立てており、白人警官を殺したいと考えていた。

ブラウン本部長は、ジョンソン容疑者がさらに大規模な攻撃を計画していたと「確信している」と述べた。本部長はCNNテレビに対し、容疑者が爆発物の起爆を練習していたと語った。

本部長によると、ジョンソン容疑者は立てこもった場所に自分の血で「RB」と書き残していた。意味は捜査中という。容疑者は警察が遠隔操作で起爆した爆弾で死亡した。

容疑者宅からは日記も見つかっているが、ブラウン本部長は「解読するのが難しい」と語った。

ジョンソン容疑者は、警官による黒人射殺に抗議する目的で攻撃を実行したとされる。5日に南部ルイジアナ州バトンルージュでアルトン・スターリングさんが射殺され、翌日には中西部ミネソタ州セントポールでフィランド・カスティールさんが射殺されたことを受けて、週末9日には全米各地で抗議デモが行われた。

抗議デモでは数百人の逮捕者が出た。デモはもっぱら平和的だったが、セントポールの主要な高速道路をふさいだデモでは、警官に花火やビン、石が投げ付けられた。セントポールでは、100人近くが逮捕され、警官21人がけがをした。

バトンルージュでは、警察署の前に数百人が集まり、「正義がなければ、平和もない」というスローガンを叫んだ。スターリングさんが射殺されたコンビニ店の前でも、デモが行われた。また、反白人主義団体「新ブラックパンサー党」の武装メンバーが、警官らとにらみ合いになった。ルイジアナ州法では公然の武器所持が許されている。

バトンルージュで100人に上った逮捕者の中には、人権擁護運動「Black Lives Matter(黒人の命も大事)」の活動家、ディレイ・マッケソン氏や、3人のジャーナリストも含まれていた。マッケソン氏は10日に釈放されている。

マッケソン氏は9日夜に、インターネット中継で「バトンルージュの警察は今夜、本当にひどい」と語った。「人々を挑発していた。気晴らしに人々を追っかけた。今夜の警察は暴力的だったが、デモ参加者たちはそうでなかった」。

抗議デモはこのほか、南部テネシー州ナッシュビル、中西部インディアナ州インディアナポリスや首都ワシントンでも行われた。

スペインを訪問中だったオバマ大統領は、緊迫した状況の緩和に努め、警察を標的とした暴力の中止を求めた。オバマ大統領は「刑事司法制度の公平性を懸念する人が警官を攻撃するたび、自分の主張を損なっている」と述べた。

ホワイトハウスは10日、オバマ大統領が12日にダラスを訪問すると発表した。オバマ氏は現地で開かれる多宗教の追悼集会で演説する予定。

(英語記事 Dallas shootings: Killer 'prepared larger attack')

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36761418

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