BBC News

2016年8月30日

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イタリアの沿岸警備隊は29日、内戦状態のリビアの沖合で約6500人の移民を救助したと発表した。

沿岸警備隊は、リビア西部のサブラタの沖合20キロで、約40の救助活動を同時に行ったと述べた。救助作戦としては過去最大級となった。

現場で撮影された映像には、エリトリアやソマリアから来たとみられる移民たちが歓声を上げ、一部の人が救助船に向かって泳ぐ姿や、赤ちゃんを抱いて船に乗る人々が映っている。

28日には、同じ海域で1100人以上が救助されている。

情勢不安定なリビアは、人身売買の中心地となっている。

29日の救助作戦には、イタリア艦船や欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス)のほか、NGOの「プロアクティバ・オープン・アームズ」と国境なき医師団が参加した。

AP通信によると、移民たちは航海には適さない船に定員を超えて乗り込み、救助船にたどりつけるだけの燃料を積んでいたという。

昨年はシリア内戦を逃れた人々を中心に、100万人以上の移民が欧州にたどり着いた。大量の移民流入への対応に苦慮する欧州各国は危機的な状況に陥り、移民の定住をめぐり欧州連合(EU)内で意見の対立が生じた。

今年3月には、トルコ経由でギリシャに渡航する移民を抑制する措置で、EUとトルコが合意。加えてバルカン半島の各国が国境を閉鎖したことで、いわゆる東地中海ルートを通って欧州に流入する移民が減少した。

しかし、エリトリアやソマリア、ナイジェリア、ガンビアといったアフリカ諸国からの移民たちは依然として、リビア経由でイタリアに渡航しようとしている。

国際移住機関(IOM)によると、今年に入って約10万6000人がイタリアにたどり着いているが、2726人が渡航中に死亡している。さらに、27万5000人がリビア国内で移動を準備しているという。

アフリカやアジア、中東からのさまざまなルートを合計すると、今年に入ってすでに約28万4000人の移民が欧州に到着している。

(英語記事 Thousands of migrants rescued off Libya

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37217614

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