WEDGE REPORT

2016年11月1日

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宮田拓弥 (みやた・たくや)

Scrum Venturesゼネラルパートナー

日米両方で起業し、それぞれGoogle、mixiに買収された経験をもつ。mixiのアライアンス担当役員を経て、2013年にシリコンバレーでScrum Venturesを創業。
 

 自動運転の開発競争が激化している。提携、買収、新しいサービスなど、最近は自動運転に関するニュースがない日が珍しいというくらいだ。この3カ月の間の主だったニュースをまとめてみると次のようになる。

 7月:GoogleがUberに対抗し、ライドシェアサービスを開始

 8月:nuTonomyがシンガポールの一般道での自動運転テスト開始
   UberとVOLVOが自動運転で提携
   Uberが自動運転スタートアップOtto買収
   Teslaが独自ライドシェアサービス構想発表
 
 9月:Uberが米国の一般道での自動運転テスト開始
   米国政府が自動運転車の開発、運用指針発表
   Googleの自動運転車が信号無視の車に衝突される
   UdacityがMercedesなどと自動運転エンジニアのオンラインコース開始
   Comma.aiが後付けの自動運転キットを発表
   Uber傘下のOttoが長距離トラックビジネス参入

 Google、Uber、Teslaなどを中心に様々な動きがあるが、自動運転車開発でのVOLVOとの提携、元Googleのエンジニアたちが立ち上げた自動運転スタートアップOttoの買収(買収額6億8000万ドル、約680億円)、一般人を乗せての自動運転テストと、Uberが矢継ぎ早に動きを見せている。

 最もインパクトがあるのは、UberとMIT(マサチューセッツ工科大学)発のスタートアップであるnuTonomyが、「一般の利用者」を乗せて一般道での自動運転テストを開始したことであろう。

 これまでも、Googleや自動車メーカーなどが、社員を乗せて一般道でのテストを長い間行ってきたが、「一般人」を乗せたことはなかった。今回、Uberなどが一般人向けのテストを開始したことで、自動運転車が実用化に向けて大きな一歩を踏み出した感がある。

 9月14日には、Uberの自動運転技術開発センターがある米ピッツバーグで、自動運転車によるライドシェアのテストを開始した。一般の利用者を対象として、ピッツバーグの街中を自動運転車でテスト走行するというものだ。

 当面は、Uberの社員が2人同乗をしており、いつでも運転をマニュアルに切り替えられるようになっているということだが、実際の市街地を基本的に自動運転することが可能だという。テスト車両は、Fordの市販乗用車Fusionを改造したものだ。

Uberは元Googleのエンジニアが立ち上げた自動運転スタートアップOttoを買収した(写真・AP/AFLO)

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