BBC News

2016年11月10日

10日のアジア各国の株式市場は反発した。前日には、米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が大方の予想に反して当選したことを受けて、大幅下落していた。

当初懸念された金融市場の急落が起きず、欧米市場が9日に上昇した流れを引き継いだ。

日経平均株価は前日終値比6.7%高の1万7344円42銭で引け、前日の下げを帳消しにした。

香港ハンセン指数は2.2%上昇、豪ASX指数は3.2%高となっている。

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市場参加者の多くは、民主党候補のヒラリー・クリントン氏がトランプ氏を破ると予想していた。アジア時間の9日午前から午後にかけトランプ氏の優勢が伝わると、比較的安全な投資先とされる金や円などの通貨が買われた。

しかし、アジア市場の下落にもかかわらず、米国の主要株式市場は力強い上昇を見せ、ダウ工業株30種平均は前日比1.4%高の1万8589.69ドルで引けて、3日続伸となった。

ドルもほかの通貨に対して買われ、上昇は翌10日のアジア時間まで続いた。

不安感は後退

9日の米株市場ではダウ平均のほか、S&P500種株価指数も1.11%高の2163.26ポイントで取引を終了。ナスダックも同様に1.11%高の5251.07ポイントで引けた。

英FTSE100種総合株価指数は取引開始直後は2%下落したものの持ち直し、1%上昇して引けた。

フランスの株価指数CACとドイツ株式指数(DAX)も、それぞれ2%以上下落した後、下げを解消し約1.5%高で引けた。

シティ・インデックス(ロンドン)の調査責任者、キャスリーン・ブルックス氏は、トランプ氏が勝利宣言した際に国内の団結を訴えたことが市場の不安感を幾分和らげる効果があったと指摘した。

IHSマークイットのチーフエコノミスト、ナリマン・ベラベシュ氏は、「最初のショックの後、減税や規制の負担軽減を主張するトランプ氏の政権は米国の企業にとって良いニュースではないか、と投資家らは考えているように見える」と語った。

ベラベシュ氏はまた、法人減税や貿易協定の再交渉もしくは破棄など、トランプ氏はいつくかの幅広い経済政策を提示しているものの、それらが実現する確証はないと指摘した。

ベラベシュ氏は、「過去にもそうであったように、選挙運動中の大言壮語のどの程度が実際の政策になるかは不確かだ」と述べた。

(英語記事 US Election 2016: Asia markets bounce back after Trump win

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37933136

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