BBC News

2016年11月21日

来年春のフランス大統領選に向けて、中道右派野党・共和党の候補を決める予備選が20日、行われ、ニコラ・サルコジ前大統領(61)は第1回投票で3位となり敗退した。

敗北を認めたサルコジ氏は、1位となった穏健派のフランソワ・フィヨン元首相(62)を支持すると表明。フィヨン氏は、2位のアラン・ジュペ元首相(71)と27日の決選投票で争い、勝者が共和党の大統領候補となる。

与党・社会党は分裂して支持率が低下しているため、来年4月の大統領選で左派候補が決選投票まで勝ち進む可能性は低いとみられている。このため最大野党で中道右派の共和党候補が、極右・国民戦線(NF)のマリーヌ・ル・ペン党首と戦うことになる見通し。

現在の世論調査では、来年5月の決選投票では中道右派候補が勝つものとみられている。

予備選第1回投票の投票数は予想より高く、約400万人が参加した。

サルコジ氏は敗北演説で、「苦い気持ちも悲しみもない。自分の国のために最善を願っている」と述べ、自分にとってはジュペ氏よりもフィヨン氏の「政治的選択」の方が自分に近いと支持を表明した。

フィヨン氏は2007年~2012年にかけてサルコジ政権の首相を務めた。英国好きのサッチャー支持者で、夫人は英ウェールズ出身。

抜本的な市場改革を約束するフィヨン氏は、当初は有力視されていなかったが、最近では支持率が急上昇していた。

「全員の力が必要なので、敗れたからと誰も屈辱を感じる必要はない。特にフランスの前大統領ニコラ・サルコジに、私は思いを寄せている」とフィヨン氏は話した。

予備選の間中、リードしているとみられていたジュペ氏は、テクノクラートのイメージが強い穏健派で、イスラム過激主義者によるテロ攻撃が相次いだフランスをまとめられる存在と期待されいていた。

第1回投票を首位で通過するはずが2位となったことについて、ジュペ氏は「意外な結果だった。次の日曜、もし皆さんと私がそう求めれば、また意外な結果になる」と意欲を示した。

上位2人の首相経験者と比べ、サルコジ氏はより好戦的で、世論を分ける存在とみられていた。近年では2012年大統領選の資金をめぐり、選挙運動費が法律で定められた上限を超えた疑いで捜査され、出廷を言い渡されていた。

(英語記事 France centre-right primary: Ex-President Nicolas Sarkozy knocked out

提供元:http://www.bbc.com/japanese/38047479

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る