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2017年2月22日

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伯川星矢 (はくがわせいや)

ライター

1992年11月16日生まれ。両親は日本人と香港人。香港で生まれ育ち18歳で来日。獨協大学外国語学部・交流文化学科卒。『香港バリケード――若者はなぜ立ち上がったのか』(明石書店)や『日本×香港×台湾 若者はあきらめない』(太田出版)などに著者・同時通訳として参加。

 「電話の盗聴は日常茶飯事ですね」――。香港の「雨傘運動」で「学民の女神」と呼ばれた民主派運動のカリスマ、周庭(アグネス・チョウ、20歳)は、日常生活の中で度重なる中国政府からの脅威を体験して来た。香港では近年、中国政府からの露骨な圧力が高まりを見せている。中国政府批判の本を販売した書店店長と店員らが中国本土に拘束された「銅鑼湾書店事件」を初め、香港独立を訴える「本土派」の政党「青年新政」の議員2人は、立法会における宣誓方法が問題として、議員資格を剥奪された。香港史上初めて司法審査による議員資格の剥奪が成立したのである。

 香港政府はその勢いに乗り、立法会選挙で勝利した羅冠聰(ネイサン・ロー)を含む民主派議員4人に対しても司法審査を要請している。来月に香港のトップを決する行政長官選挙を控える中、学民の女神と呼ばれた民主化運動のカリスマ、アグネス氏に2017年の香港社会の帰趨を聞いた。

【プロフィール】周庭(アグネス・チョウ) 1996年12月3日生まれ。浸会大学国際政治・政策学科の2年生で、民主派の政党「香港衆志」の副秘書長や同政党の立法会議員・羅冠聰(ネイサン・ロー)事務所の財政担当を兼任。
(写真・WATARU SATO)

中国からの脅威と弾圧

――咋年の香港を振り返りますと、「銅鑼湾書店事件」を初めとして、中国からの圧力の高まりを感じさせる多くの出来事が起こった年でした。日本に住んでいる私自身も、改めて香港社会への「中国からの脅威」を身近に感じることになりました。香港では、アグネスさんは民主化運動のカリスマとして抜群の知名度がありますが、私が感じられるものよりも何十倍の「脅威」があると思われます。普段、生活している中で、中国からの圧力を実感する出来事はありますか?

周庭:これは雨傘運動の時からなのですが、電話の盗聴やメールアドレスの不法アクセスなどは日常茶飯事ですね。警察に逮捕された時には差別的な待遇を受けたり、雨傘運動の時に逮捕された友人が起訴されるまで3年かかったりといったこともあります。(民主化リーダーの一人である)黄之峰(ジョシュア・ウォン)は、警察による嫌がらせがさらにエスカレートし、拘留時間を過ぎても釈放されなかったこともありました。

 ただ、実はそういった中国からの圧力は、私のような活動家だけが感じているものではないのです。一般の香港人でも日々中国からの脅威を感じています。

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