仕事の失敗を実力に変えるメンタルトレーニング講座

2017年4月29日

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大儀見 浩介 (おおぎみ・こうすけ)

メンタルトレーニングコーチ

1979年、静岡県清水市生まれ。東海大学第一中学校サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大学一高では主将として鈴木啓太選手とプレー。東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング) を学ぶ。現在はスポーツ、ビジネス、教育、行政など、様々な分野でメンタルトレーニングを指導。年間250本の講演活動を行う。12年、メンタルトレーニングを広く伝えるため株式会社「メンタリスタ」を立ち上げ、代表取締役に就任。静岡県スポーツ振興推進審議会委員。帝京平成大学非常勤講師。

 前回は、ポジティブ・リフレーミングというテクニックをご紹介しました。ポジティブ・リフレーミングは局面的にフッと気持ちを切り替える簡単なテクニックでしたが、その後皆さんは実践されていますか? 

 メンタルトレーニングは実践しなければ意味がありません。実践することで、また意識することで、次第に無意識のうちにプラス思考がつくり出せるようになっていきます。

 今回は、さらにプラス思考をつくり出すテクニックをいくつか紹介させていただきたいと思います。私も普段行っている、実践的なトレーニングです。

(iStock)

トレーニング①
姿勢でプラス思考をつくり出す

 姿勢については、学校などでもしばしば指導されますが、その意味がわからなければ、ただやらされるだけで終わってしまいます。ここではよい姿勢をつくり出すことの意味を説明しましょう。

 人は何か嫌なことがあったり、失敗をしたりするとどうしても姿勢が悪くなりがちです。下を向き、猫背になってしまいます。心理的にも、ネガティブなイメージが先行し、失敗した過去を引きずりやすくなります。

 ではみなさん、突然ですが次のような「姿勢」を試してみましょう。下を向き、猫背になり、直近にあったちょっと嫌な出来事を思い出してください…。そのまま1分間キープしてみましょう。

 今の呼吸は、どんな感じですか? ゆったりですか? 浅いですか?

 今の姿勢はどんな感じですか? 心地よいですか? しんどいですか?

 そのままの姿勢で、深呼吸をしてみてください。深く吸い込むことができましたか?

 今の気分はどうですか? 何かにチャレンジできそうですか? 

 では続いて、姿勢を正してみてください!

 少し上向き加減で、どっしりと構えてください。胸を張り、堂々と、「態度デカいなー」、そんな感じでかまいません。そのままの姿勢をキープしてください。

 今の呼吸はどんな感じですか? 先ほどと比べてどうですか?

 今の姿勢はどんな感じですか? 先ほどと比べてどうですか?

 では、そのままの姿勢で深呼吸をしてみてください。いかがでしょうか? 先ほどよりも深く呼吸をすることができたはずです。さらには姿勢の変化から、頭が上がったことにより先ほどよりも楽な姿勢になっているはずです。

 今の気分は先程と比べてどうでしょうか? すっきりした感じや、何か前向きな気分になりませんか?

 下を向き頭が下がると、それだけ重力がかかります。つまりは頭が重くなるのですが、ここで重さを意識する人は少ないはずです。むしろ、直近にあった嫌な出来事や過去のイメージを思い出し、重さの感覚と重ね合わせて気分まで重くなっているのではないでしょうか。また、姿勢が悪くなると胸郭が圧迫されるため、浅く早い呼吸になります。この状態では、マイナスイメージが沸き上がりやすく、強い心配や危惧、気兼ね、さらには不安感さえも増幅してしまいます。

 しかし、姿勢を正せば、胸郭は広がり、頭が上がり、大きく息を吸い込みゆったりとした呼吸をすることができます。おのずと気持ちが切り替わり、無駄な力が抜けることで、スッキリ、爽快な気分を感じ取れ、イメージもプラスのものが浮かんでくる可能性が高くなります。
姿勢が変われば呼吸が変わり、呼吸が変わればイメージが変わり、イメージが変われば心が変わります。

 よい姿勢がよい呼吸・イメージ・心を導き、プラス思考をつくり出すのです。今、あなたはどんな姿勢をしていますか?

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