BBC News

2017年6月26日

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国連は24日、中東・イエメンで続くコレラの集団感染は世界最悪の規模に拡大していると警告した。ユニセフ(国連児童基金)と世界保健機関(WHO)が共同声明を発表し、内戦の続くイエメンの感染者は20万人を超えたと推定されると明らかにした。

ユニセフとWHOによると、これまでに1300人以上が死亡。その四分の一は子供という。感染者の数は1日に5000人のペースで増え続けており、犠牲者の数はさらに増えると懸念されている。

両機関は、「世界最悪のコレラ発生に直面している。コレラはわずか2カ月で、戦いに引き裂かれたこの国のほぼ全ての県に蔓延した」と指摘する。

イエメンでは2年前から、サウジアラビア主導の連合国の支援を得た政府軍と、イスラム教シーア派の反政府勢力「フーシ派」との内戦が続いており、このため国内の医療や水道、公衆衛生などの態勢が破綻(はたん)しつつある。

フーシ派は首都サヌアを含め、国内のかなりの部分を支配している。

病院は患者であふれ、深刻な食糧不足のため国民の多くが栄養失調状態にある。栄養状態の悪化から、特に子供の感染抵抗力が弱まっている。

国連は、住民を戸別訪問して、掃除と飲料水の安全な保管によって自衛する方法を伝える即応チームを派遣する方針だが、清潔な飲料水は乏しい状態だ。

コレラは、コレラ菌に汚染された食品や水の摂取で起きる、急性胃腸炎。感染者ほとんどは、発症しないか、発症しても軽症で済むが、劇症の場合は治療しないと数時間で死に至る場合もある。

イエメンでは内戦によって人口2800万人のうち1880万人が、人道支援を必要とする状態になった。700万人近くが飢餓寸前の状態にある。

(英語記事 Yemen faces world's worst cholera outbreak - UN

提供元:http://www.bbc.com/japanese/video-40401524

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